協同乳業 アイス「ホームランバー」 仕掛け強化しブランド再活性化へ
〈2020年に60周年〉
「20年のホームランバー発売60周年に向け、今期から商品ラインアップやスペックの見直し・強化を段階的に図り、ブランド再活性化へつなげていく」(協同乳業営業本部営業企画部)。
「20年のホームランバー発売60周年に向け、今期から商品ラインアップやスペックの見直し・強化を段階的に図り、ブランド再活性化へつなげていく」(協同乳業営業本部営業企画部)。
発売は1955年。アイスキャンディーが1本5円、カップのアイスクリームが1個20円の高級品だった時代に、1本10円の日本初のアイスクリームバーとして投入、爆発的な人気を呼んだ。しかし他社の参入が相次ぎ発売1、2年で飽和状態に。そんな中同社は、野球人気の高まり、ホームランのラッキーなイメージに着目し、野球ルールを取り込んだ日本初の当たりくじ付き「ホームランバー」にブラッシュアップ、長嶋茂雄のキャンペーンポスターも後押ししてヒットした。
その後、マルチパックは、野球ファン、小学生をもつ親子・家族の根強い需要を取り込み、売り上げは安定成長。パーソナルは近年、高級版をCVSの期間限定で展開してきたが、CVSオリジナル品が棚を広げる中で17年度は苦戦した。
18年度はブランド再活性化に向けた取り組み第一弾として、ブランド認知度は高いが購入に結び付いていない40、50代向けのパーソナルを投じ、30年間あまり注力してこなかったパーソナルに本腰を入れ、「年間力を入れて売るパーソナルをCVS、量販店で育て、ブランド強化につなげる」。
18年秋冬にマルチを本格的にテコ入れし、19年下期に大がかりな仕掛けを行い、20年の節目の年に盛り上がりをピークにしていく計画。当たりバーの焼き印のつけ方、商品スペックやキャンペーン景品の在り方も変え、ブランド力を一層強化して、新しい成長ステージを目指す。
〈食品産業新聞 2018年4月23日付より〉