中央酪農会議、北海道地震等義援金の受付を開始

中央酪農会議は、北海道胆振東部地震や西日本豪雨、台風で被災した、酪農家への経営復興支援のための義援金の受け付けを、14日開始した。

受け付け口座を2つ開設し、1つは組織関係者からの義援金受け付け、もう1つは一般からの義援金受け付け。

組織関係者(中酪等全国機関、指定団体及び会員生産者組織の役職員並びに傘下の酪農家)からの受付口座は、農林中央金庫本店、普通預金7509700、口座名義は中酪胆振地震他災害義援金(チユウラクイブリジシンホカサイガイギエンキン)。

一般からの受付口座は、農林中央金庫本店、普通預金7509890、中酪胆振地震他災害酪農義援金(チユウラクイブリジシンホカサイガイラクノウギエンキン)。

北海道地震による酪農家被害は、停電、断水によって牛の搾乳機器の洗浄ができず、搾乳ができなかったり、搾乳回数を減らした影響で乳房炎が多発しており、死んでしまう牛もいるなど自体は深刻。地震が起きる前でも、今年は天候不順で牧草やデントコーンの飼料作物が凶作とされ、台風の一部被害もあったばかりで、生乳廃棄は過去に例のない量にのぼるとみられる。

乳業工場が再開しても、原料乳が入ってこない状況が続けば製品生産、供給もままならず、酪農と乳業は車の両輪とかつては言われたが、今は一体の産業でないと生き残れないといわれ、地震、豪雨、台風被害は酪農乳業全体の深刻問題となっている。特に北海道は牛の乳房炎の多発により、今後の生乳生産の落ち込みは確実であり、酪農家への支援が強く求められる。