明治が賞味期限の表示変更「年月日」から「年月」へ、家庭用商品100品目以上で

賞味期限表示の例(明治)
〈食品ロス削減や物流を効率化、賞味期限の延長も〉
明治は、チョコレートや乳児用液体ミルクなど一部商品で行う「年月」表示を、現在「年月日」表示している賞味期限が1年以上の家庭用商品(常温・冷凍食品)100品目以上へ広げ、2月から順次変更、あわせて賞味期限の延長を行う。2月25日に発表した。

「年月」表示への取り組みを拡大することで、食品ロス削減や物流の効率化を図るのが目的。対象商品を100品目以上に増やし、本格的に賞味期限の「年月」表示化を進めて、「持続可能な社会の実現に向けて社会課題の解決に貢献していく」(明治)としている。

第1弾として、2020年2月からプロテイン粉末「ザバス」の賞味期限を「年月」表示に変更。今後、順次100品目を「年月」表示へ切り替え、2020年度中の移行完了を目指す。

なお、2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、食品ロスに関して2030年までに1人あたりの食品廃棄量を半減させることが盛り込まれ、さらに2019年10月から「食品ロス削減推進法」が施行されるなど、食品ロスに対する社会の関心は高まっている。日本の食品ロスは年間約643万t(平成28年度農水省推計)といわれ、食品ロス削減は重要な社会課題となっており、明治は常温食品と冷凍食品でこれら課題に着手し、廃棄量の削減に努めていく。