“業界初”の常温保存可能なドリンクヨーグルト、森永乳業「1日不足分の鉄分 のむヨーグルト」発売へ

森永乳業「1日不足分の鉄分 のむヨーグルト」
森永乳業は、“ヨーグルト業界初”の常温保存可能なドリンクヨーグルト「1日不足分の鉄分 のむヨーグルト」を、6月8日からインターネット通販で先行発売する。種類別は発酵乳(殺菌)、販売単位は125ml×12本×2セット、オープン価格。乳酸菌飲料やヨーグルト風味の清涼飲料水で常温商品はあったが、種類別がヨーグルト(発酵乳)のものは国内初となる。

使用している乳酸菌は、森永乳業が保有する「シールド乳酸菌」。加熱殺菌菌体のためどんな食品にも添加でき、既に常温食品では他企業のパンやみそ汁の素、タブレットなどに配合され売られている。ヨーグルトについては、自社の冷蔵商品には使用しているが、常温で長期保存可能でもおいしいヨーグルトにするためには、風味や物性、色の変化の抑制に課題があり、特別な製法の採用、原料の選定、処方の組み合わせ、試作など商品開発の検討段階から商品完成に至るまで6年費やした。

「処方検討は500通り超、試作品数は200品以上。その結果、ロングライフなヨーグルトでもおいしくて滑らかな食感ののむヨーグルトが出来た」(森永乳業)。

そもそもの出発点、商品の目的は、買い物する時間があまりなく、食事のバランスが不規則になりがちな、働く女性の健康をサポートすることにある。ヨーグルトには30~40代女性の1日不足分の鉄分4.6mg、食物繊維5.4g(国民健康・栄養調査より算出)を配合し、プレーン風味に仕上げた。脂肪ゼロ、低糖質(のむヨーグルト加糖タイプに比べ糖質30%オフ)で、1本(125ml)当たりのカロリーは70kcal。

ヨーグルトと栄養素・鉄分は、女性にとって継続摂取意向の強い組み合わせであり、今回、常温保存を可能にし、賞味期限を120日としたことで、買い置きニーズを取り込んでいく意向。

なお、森永乳業は1970年代にロングライフ製法による長期保存可能な牛乳を製造して以来、飲料、デザート、流動食、とうふなど多くの長期保存可能な商品を開発してきた。業務用ではは要冷蔵で長期保存可能なヨーグルトを製造、販売しており製法に関する知見を蓄積してきている。