売り先減少の北海道チーズ、工房・生産者にクラウドファンディング活用の動き拡大
〈北海道牛乳普及協会・ホクレンが特設サイト開設、25工房が参加〉
北海道のチーズ工房を経営する生産者が、観光客の激減やイベント出展の減少などでチーズの売り先を失い、クラウドファンディングを活用して生産活動を維持していく動きが広がっている。
北海道のチーズ工房を経営する生産者が、観光客の激減やイベント出展の減少などでチーズの売り先を失い、クラウドファンディングを活用して生産活動を維持していく動きが広がっている。
チーズ工房は、酪農家が6次産業化の流れの中で立ち上げ経営しているところも多く、チーズが売れず経営が圧迫すると酪農の継続も危ぶまれる。資金調達の新たな手法として、近年、クラウドファンディングを利用する事例が各業界で広がっており、酪農乳業界でもこの動きが徐々に活発化してきている。
ただ高齢の経営者など自前でそこまでのプロセスを組み立てられない人もいる。そこでそのような工房に代わってクラウドファンディングプロジェクトに乗り出したのが、北海道牛乳普及協会とホクレン農業協同組合連合会だ。
1月中旬にスタートさせた「北海道チーズ工房応援クラウドファンディング」特設WEBサイトには道内25のチーズ工房が参加。応援したい工房を選んで支援(1口5000円)の手続きをした人に、その工房のナチュラルチーズや乳製品のオリジナルセットを返礼品として届けるシステムを作りあげた。
特設サイトには参加工房それぞれの概要や工房からのメッセージなどを掲載。同時に支援者から工房への応援コメントも募集している。2月2日時点で集まった支援総額は500万円、支援者は767人。2月8日まで支援者を募集する。