日本コカ・コーラとコカ・コーラシステム関連会社 日本でのICC活動10周年、霞ヶ浦で湖畔清掃

社員135人が約4㎞にわたり清掃し、約8tのごみを収集
日本コカ・コーラとコカ・コーラシステム関連会社は12月7日、国際海岸清掃ボランティア活動(ICC)の一環として、茨城県土浦市霞ヶ浦湖畔沖宿漁港付近で清掃活動を実施した。同活動には、日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長も参加し、さまざまな地域から参加したコカ・コーラシステムや同関連会社の社員約135人とともに活動した。

参加者は、まずコカ・コーライーストジャパン茨城工場に集合し、コカ・コーラの環境への取り組み(容器・水資源保護)や今回の活動の意義、そして同工場の使用した水が流れていく霞ヶ浦の現状について、同工場長やNPO法人アサザ基金などから説明を受けるとともに、ホルヘ社長からメッセージを贈られて活動に出発。その後、霞ヶ浦で海岸の(湖畔)清掃、ごみの分別を行った。

活動に参加したホルヘ社長は、「非常に楽しかった。社員の皆さんがエネルギッシュに熱意を持って取り組んだことに、良い意味の驚きがあった。コカ・コーラシステムは、環境保全活動を日本各地の水源が近い場所などで取り組んでいる。飲料会社なので水は主要な成分のひとつであり、環境にもフォーカスを当てている。世界も日本も今回のような取り組みがDNAに入っていると思うし、そのような精神が根付いてきた。現在は、さまざまなプロジェクトを進める際に最初の企画段階から、サステナビリティがすでに埋め込まれた形になっている」と語った。

今回の活動であるICCとは、86年から始まった世界最大規模の海岸クリーンアップキャンペーン。ザコカ・コーラカンパニーでは、1995年から22年間にわたりICCのスポンサーとして世界各国で活動を展開しており、日本では2007年からICC活動を開始し10周年を迎えた。

これまで琵琶湖や屋久島、宮城県七ヶ浜海岸、茨城県常総市利根川周辺など、各地で社員がボランティア活動を行ってきた。

参加者の一人は、「見た目は綺麗そうに見えるが、実際やってみるとごみが多いことに気付く。改めてポイ捨てはいけないということがわかった。共通の目的があったので、みんなで綺麗にしようという気持ちで取り組めた」と語った。

コカ・コーラシステムは、2020年までに全世界で製品および製造で使用した量と同等量の水を自然に還元する「ウォーター・ニュートラリティー」の達成を目指しているが、日本では昨年末に実現している。今後も、製造過程における水使用量削減、製造過程で使用する水の循環、地域の水源保護により、さらに推進していく考えだ。

〈食品産業新聞2017年12月14日付より〉

ホルヘ・ガルドゥニョ社長

「サステナビリティ活動は飲料ビジネスと同様に日常的に取り組むことが重要」とホルヘ・ガルドゥニョ社長