食品業界初、「UCC ミルクコーヒー」が“色彩のみからなる商標”に登録

販売中の「UCCミルクコーヒー」10代目パッケージと、「色彩のみからなる商標」に登録された3色
UCC上島珈琲は12月11日、「UCCミルクコーヒー」のデザインに使用している茶色・白色・赤色の3色が、特許庁により「色彩のみからなる商標」として登録されたことを発表した。

11月29日に登録されたもの。「色彩のみからなる商標」の特許庁による登録は国内8番目で、食品業界では初。

「UCCミルクコーヒー」は1969年に発売し、今年誕生50周年を迎えた、“世界初の缶コーヒー”。UCC創業者・上島忠雄氏の「いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい」という創業精神のもとに開発され、発売翌年の1970年に大阪で開催された日本万国博覧会(大阪万博)での爆発的ヒットをきっかけに、子どもから大人まで世代を超えた幅広い層に支持されているという。2019年には認定期間50年(1969~2019年)で“缶コーヒーの最長寿ブランド(Longest-selling ready-to-drink canned coffee brand-current)”として、ギネス世界記録に認定された。

なお、「UCCミルクコーヒー」の「三色缶」デザインに使用されている色彩は、茶色は「焙煎したコーヒー豆」、白色は「コーヒーの花」、赤色は「熟したコーヒーの実」を表現しているという。

〈登録された「色彩のみからなる商標」の概要〉
・登録番号=第6201646号
・商標権者=ユーシーシー上島珈琲株式会社(登記簿上の表記)
・出願日=2015年5月21日
・登録日=2019年11月29日
・商標の詳細な説明=色彩の組み合わせは、茶色(PANTONE:471)、白色(RGBの組み合わせ:R255,G255,B255)、赤色(PANTONE:4852X)であり、配色は、上から順に茶色が商標の25パーセント、白色30パーセント、赤色45パーセント
・指定商品=第29類 缶入りのコーヒー入り乳飲料、第30類 缶入りミルクコーヒー飲料