ファンズエーピー総会 共同購買事業は1%減収も、今期は再び60億円をめざす
〈会員75社のパワーと354品目で高付加価値企業へ躍進〉
給食企業が食材の共同購買事業を行うファンズエーピー(株)(通称「ファンズ」。志太勤一社長)は6月21日、「第12回会員総会」を東京の渋谷シダックスビレッジで開催した。共同購買の前期取扱額は対前年比1%減(4,999万円減)の54億8,650万円となった。営業利益は9%減の794万円、経常利益は10%減の796万円となり、当期純利益も39%減の444万円と減収減益となった。今期は新規商品と加工度の高い食品開発強化により、全会員75社の会員パワーによる購買量の増大と取引先メーカーの価格や商品開発への協力を通じ、会員の意識改革で再度60億円を目指すとした。他の産業から見ても、競合他社が75社も参加して運営する共同購買機構は極めて珍しいと言われる。それが一回り12年、より発展させてきたことに敬意を表したい。取引先メーカー各社の努力も手伝い質の高い安価な商品を安定供給してきたことは喫食者にも大きな利益となっている。今回も業界の盟主、FunsAPの総会・懇親会を通し、商社・メーカー、卸との新たな協力体制構築に向けた取り組みを報告したい。
〈給食雑誌 月刊メニューアイディア 2017年8月号(ファンズエーピー特集号)より抜粋〉