使用したマスク、もみ洗いはNG? 花王が正しい洗い方を「衛生科学情報」サイトで解説

使用したマスク、もみ洗いはNG?(画像はイメージ)
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクや消毒剤等の品薄状態が続く中、政府は全国のすべての世帯を対象に1住所当たり2枚のマスクを配布する方針を発表した。

マスクは、咳やくしゃみなどの飛沫からウイルスが拡散することを防いだり、手に付着したウイルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防いだりするために有効なツールだが、適切な洗い方をしなければ効果が損なわれるケースもありうる。翌日の使用に備えて、マスクに付着したウイルスを取り除く正しい洗浄方法を知ろう。

花王の衛生科学情報サイトでは、外で使用していたマスクのケア方法を次の5つの手順で紹介している。

〈1〉標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)にマスクを10分ひたし、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきる。
〈2〉塩素系漂白剤15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分ひたす。
〈3〉水道水を用い充分にすすぐ。
〈4〉清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る。
〈5〉形を整えて干す。

ポイントは以下の通り。
・炊事用手袋を使用する。
・他の人のマスクと一緒には洗わない。
・〈1〉の洗剤液とすすぎ水にはウイルスが含まれている可能性があるため、洗剤液が飛び跳ねないよう、流す時には十分注意する。
・できるだけフタ付きの金属以外の容器(フタのできるプラスチック容器やフタ付きのバケツ)で処理する方が良い。
・〈1〉の洗剤液とすすぎ水は、1Lあたり15mlの塩素系漂白剤を加えて10分放置してから捨てる。
・マスクの繊維をいためる可能性があるため、もみ洗いはしない。
・マスクを洗濯した後は、十分に手を洗う。

花王は注意点として、
・上記は綿素材のガーゼなどを想定した洗い方であり、銀イオンなどで抗菌を訴求しているマスクには、この洗い方は適さない
・色物・柄物は変色する可能性がある
――の2点を挙げ、「お手持ちの製品の表示をご確認ください」などとしている。

◆花王「衛生科学情報」 外で使用していたマスクのケア ~マスク(布)の洗い方~
https://form.kao.com/jp/pub/open/eiseikagaku-theme08