4月1日は何の日? ワッパーの日・ビックリマンの日・黒ラベルの日・サントリー赤玉の日など食品関連の記念日集中
ここ数年は企業広報やメディアでも、こぞってSNSや紙面にジョークのたぐいを掲載する動きが多く見られていたが、2020年エイプリルフールを振り返ると、コロナ禍による自粛ムードもあり、あまり盛り上がっていなかったように思う。
ところで、食品・外食業界にとって4月1日は、多くの記念日が集中する日となっている。日本記念日協会の認定記念日としては、「ジャパニーズウイスキーの日」「サントリー赤玉の日」「黒ラベルの日」「ビックリマンの日」「熊本甘夏の日」「居酒屋で乾杯の日」など。また、バーガーキング・ジャパンでは、4月1日を「ワッパーの日」に制定している。
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「ワッパー」といえばバーガーキングの看板商品で、直径13cm・約113gの大型ビーフパティを使用したハンバーガーだ。この「ワッパー」(英語表記=WHOPPER)の直訳は「とてつもなく大きいもの」だが、実はその他に「大ぼら」「うそ」などの意味があり、そのことから、バーガーキング・ジャパンは「バーガーキング」誕生60周年の2014年、エイプリルフールの4月1日を「WHOPPERの日」と定めた。
「ビックリマンの日」もエイプリルフールにちなんで制定された記念日だ。ロッテの「ビックリマンチョコ」シリーズが、おまけシールのビックリする仕掛け作りで子どもたちに親しまれていることから、ロッテと大日本印刷による「ビックリマンプロジェクト」が、“人をビックリさせる”エイプリルフールの4月1日を「ビックリマンの日」と定めた。
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ロッテ「ビックリマンチョコ〈悪魔VS天使 第35弾〉」
なお、先に挙げたほかの記念日についてはエイプリルフールと関係なく、各商品にとって重要な動きがあった日付や、単純な語呂合わせなど、それぞれに異なる由来を持つ。
「ジャパニーズウイスキーの日」は4月1日に日本初の本格国産ウイスキー「サントリーウヰスキー(通称“白札”)」が発売されたことから制定され、「サントリー赤玉の日」は「赤玉ポートワイン」が発売された1907年4月1日にちなむ。実は、“サントリー”の社名は、「赤玉」のモチーフでもある太陽(サン)に由来するという。
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発売当時の「赤玉ポートワイン」
「黒ラベルの日」は、サッポロビールの代表商品「黒ラベル」の原点、「サッポロびん生」が誕生した1977年“4月1日”から。「黒ラベル」と言う名前は「サッポロびん生」に対しファンが名付けた愛称が発展し、現在では正式な商品名となっている。
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サッポロビール「黒ラベル」
熊本県果実農業協同組合が制定した「熊本甘夏の日」は、4月になると熊本甘夏の販売量が増加し、本格的な需要期を迎えることから4月1日とされた。NPO法人居酒屋甲子園が制定した「居酒屋で乾杯の日」は、「良い居酒屋」「良い乾杯」の「良い」「酔い」と「4・1」との語呂合わせに加え、4月1日は年度の始まりで飲み会も多く、乾杯をする機会も増えることから。
これら“4月1日”という年に1度の記念日に加え、「毎月1日」を「●●の日」として、記念日やサービスデーとしている企業・団体も多い。日本記念日協会の認定記念日では、井村屋製菓が制定した「あずきの日」や、釜飯専門店「釜めしもよう」「釜のや」を展開する前田家が制定した「釜飯の日」。
そして丸亀製麺は4月1日、感染症対策のため開催を中止していた毎月1日「釜揚げうどんの日」を4か月ぶりに開催。今回は4月1日に加え、4月2日も看板商品「釜揚げうどん」を半額で提供する。
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丸亀製麺「釜揚げうどん」
あらためて、4月1日は何の日? という問いには、「エイプリルフール」以外に多くの答えがあることを確認したい。
4月1日は、「ワッパーの日」「ジャパニーズウイスキーの日」「サントリー赤玉の日」「黒ラベルの日」「ビックリマンの日」「熊本甘夏の日」「居酒屋で乾杯の日」。そして、毎月1日は「釜揚げうどんの日」「あずきの日」「釜飯の日」。ここで取り上げた以外にも、数多くの「●●の日」が存在する。