リンガーハット「夏野菜と豚しゃぶ冷やしちゃんぽん」発売、カリーノケールなど11種の国産野菜、別添え「ファージャオオイル」で味変も/創業60周年記念メニュー第1弾
「夏野菜と豚しゃぶ冷やしちゃんぽん」は、リンガーハットグループ創業60周年を記念したメニューの第1弾。麺の上にトッピングされた豚しゃぶと11種類の国産野菜を、さっぱりとした冷たいスープで楽しめる商品だ。
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野菜は、通常のちゃんぽんで使用しているもののほか、パプリカやカボチャ、ミニトマト、コーンなどの夏野菜に加え、リンガーハットで初めての“カリーノケール”を使っている。“カリーノケール”は苦みや青臭さがなく、生のままサラダで食べておいしいケール。沖縄エリアの店舗では、カリーノケールの代わりにゴーヤを使用する。
「夏野菜と豚しゃぶ冷やしちゃんぽん」(リンガーハット)
冷たいスープは、豚骨ベースに白ごまとピーナッツを加え、さっぱりとしながらもコクのある味わいが特徴。別添えのピリ辛「ファージャオオイル」で味を変えながら楽しむことができる。
レギュラーサイズの麺の量は、通常のちゃんぽんより100g多い300g。プラス100円で100g増量も可能。これまでに冷やしちゃんぽんを展開してきたなかで、「さっぱり食べられるから物足りない」という利用客の声を反映したものだという。
リンガーハットが6月29日に実施したメディア向け発表会で、代表取締役専務の福原扶美勇氏は「夏野菜と豚しゃぶ冷やしちゃんぽん」について、「先行販売した10店舗での売れ行きが良く、『暑い時期でも食べやすい』と好評でした。すごく自信があります」と話した。
リンガーハットの福原専務
〈リンガーハット60周年〉
リンガーハットは7月22日にグループ創業60周年を迎える。1962年に長崎市鍛冶屋町に「とんかつ浜かつ」を創業したのが始まり。
1974年にリンガーハットの前身「長崎ちゃんめん」を長崎市にオープン。1977年に福岡へ出店する際に、現在の店名「リンガーハット」が登場した。幕末期の長崎で貿易商として活躍していたイギリス商人の“フレデリック・リンガー”氏にあやかったもので「リンガーさんの小さな家」という意味だ。
リンガーハットグループ創業60周年
1979年に関東へ進出した際は苦労の連続だったという。当時長崎ちゃんぽんに馴染みのなかった東京では、「ちゃんぽんって何?」という利用客が多く、白いスープを見て「牛乳が入っているのですか」と聞かれることもあったのだとか。首都圏だけで利益が出るレベルに達するまで多くの歳月を要したものの、ちゃんぽんを知らなかった首都圏でも着実にマーケットを深耕していった。
1981年には「長崎ちゃんぽん」と並ぶ看板メニュー「長崎皿うどん」の販売を開始。一時は消費低迷などの影響に苦しむ時期もあったが、2009年以降、原料の国産化を推進し、長崎ちゃんぽんや餃子に使用する野菜の国産化、長崎ちゃんぽんの麺に使用する小麦の国産化を行ったことが転機となり、業績はⅤ字回復。
2021年からは新ブランドメッセージ「モグベジ食堂へようこそ」を発信している。モグベジ食堂というのは、誰もが気軽に国産野菜をもぐもぐ楽しむことができ、親しみやすく使いやすい店だという。ちゃんぽんの枠を超えた野菜中心のメニューを開発し、リンガーハットが苦手としている若年層の女性が一人でも入りやすい店づくりを進めている。