「若鶏の旨だれから揚げ」で伸長するから揚げ市場を拡張/日本水産

日本水産「若鶏の旨だれから揚げ」
〈女性ターゲット「スープパスタ」で新市場も開拓〉
日本水産は、18年秋冬新商品発表会を19日、東京・白金台の八芳園で開催した。前回に引き続き「新しい価値を創造し、食シーンを豊かにする食卓応援団」をコンセプトとし、▽多様なライフスタイルへの対応▽健康訴求への対応▽減少する魚食への対応――をポイントに、冷食以外も含めた新商品56品、リニューアル品30品を発売する。

市販冷食は新商品11品、リニューアル品13品を9月1日、全国で発売する。「多様なライフスタイルへの対応」においては、簡単・便利な食事への需要が高まっていることから、調理の手間を軽減できる惣菜として「今日のおかず 若鶏の旨だれから揚げ」(280g)を発売。17年度の冷凍から揚げ市場が14年度比43%増と拡大している中、さらなる市場拡大を目指し、冷食では品揃えが少ない「たれあり」のから揚げを発売。

濃厚醤油をベースにごま油とすりおろしリンゴを使用し、酸味を抑えたごはんによく合う“あまから醤油だれ”と、1個30g以上の大きめサイズのボリューム感、保存に便利なチャック付き袋が特長。生産工場はタイ協力工場、レンジ調理。

また、新市場の開拓を目指し、同社市販冷食初のパスタ商品「デリシャスKitchen スープパスタ」2品を発売。スープの喫食層は20代~40代の女性が圧倒的に多く、冷食の購買層とも重なり合うことから、女性をターゲットに開発した。カップ入りで、袋を開け水を入れ、レンジするだけで本格的スープができる。

「ミネストローネ」(250g)は完熟トマトのスープに8種類の野菜を入れた具だくさんのスープパスタ。1/2日分の野菜入り、カロリーは208kcal。「きのこチャウダー」(250g)は、まろやかでコクのあるスープに3種のきのこと野菜を入れたスープパスタ。1/2日分の食物繊維入り、カロリーは228kcal。ともに生産工場はハチカン、レンジ調理。

〈業務用は魚肉+大豆の水産会社ならではの「がんも」「しんじょう」〉
業務用冷食は8~9月、新商品12品、リニューアル品6品を発売。「減少する魚食への対応」の一環で、「魚屋さんの御馳走」シリーズとして、豆腐と魚と野菜を組み合わせた「がんも」と「しんじょう」計4SKUを発売する。同社が従来から取り組んできた魚肉・畜肉タンパク質に、植物性タンパク質も加え、業務用食品の1つの柱になるよう育成する。

中国安徽省の工場で大豆から作った自家製豆腐使用、がんもにはイトヨリ、しんじょうにはイトヨリ・タチウオ・レンコ鯛を使用し、煮込み料理で出汁にも味の深みが出るのも特長。また、契約農場直送のフレッシュ野菜を使用する。生産工場は中国協力工場。

〈冷食日報 2018年7月20日付より〉