マルハニチロ、袋のままレンジ調理して食べられる米飯「WILDish」4品発売、「ワイルドにカキコメ!」がコンセプト
マルハニチロは、2019年秋季の家庭用冷凍食品新商品で「新個食宣言」をテーマに、単身世帯の増加、ライフスタイルの変化に対応した「個食」商品を多数提案し、新たな食シーン創造を目指す。袋のままレンジ調理して食べられる個食米飯「WILDish」4品、ワンハンドでも食べられるピザ「もっちりマルゲリータ」、野菜たっぷりのトレイ米飯「HARAPEKO ごはん 緑黄色野菜とベーコンのドリア」、トレイ入りの中華麺「豚カルビねぎ塩焼そば」と、個食商品のラインアップを揃えた。7月2日、新商品発表会を東京・豊洲の本社で開催し、19年秋季の新商品44品・リニューアル品20品・合計64品目を発表した。
家庭用冷凍食品では、新商品17品、リニューアル品11品の計28品を8月1日および9月2日に発売する。
注目の商品は「WILDish」シリーズの米飯4品。「ワイルドにカキコメ!」をコンセプトに、袋ごとレンジで調理し、袋のままで食べられる新たなパッケージの商品。このパッケージは特許出願中だという。今回は「焼豚五目炒飯」(270g)、「豚キムチ炒飯」(270g)、「エビピラフ」(250g)、「チキンライス」(250g)の4品を8月1日、全国で発売する。価格はオープン価格だが、上代390円、実売200円程度を想定する。生産工場はすべて大江工場(山形県西村山郡大江町)。
開発背景等について説明した小梶聡執行役員開発部長によれば、全世帯に占める単身世帯の割合は2000年に27.6%だったところ、15年には約35%にまで増加、今後も増加傾向が見込まれるという。
また、冷凍米飯の購入金額は増加傾向にあり、2014年との比較で2018年は30%増となる中、男性は39%増と、特に男性の冷凍米飯購入金額が増加傾向。CVS 大手のカップ米飯やトレイ入り個食米飯の伸長や、同社の「ペヤングそばめし」の好調からも、男性客増加が垣間見られ、新たな客層として男性をメインターゲットとし、「個食」+「男性」をテーマに商品開発を行ったという。
パッケージは、マチつきの袋を使用することで、食卓に置くとそのまま自立する仕様のもの。パッケージごと電子レンジで3~3分30秒(600W の場合。商品により異なる)調理し、袋をお皿代わりにしてそのまま食べることができる。
そして、節約志向の高まりにも応じた「適量」「適価」を実現しながら、4品とも同社独自のあおり炒め製法を採用し、本格品質も実現している。
なお、パッケージにはQRコードが印刷されており、調理法や喫食法を伝える動画をスマホで簡単に見ることもできる。
〈ワンハンドピザにもなるトレイ採用「もっちりマルゲリータ」〉
「もっちりマルゲリータ」(2枚入210g)は、新機能紙トレイ(特許出願中)を採用し、そのままはもちろん、トレイを折りたたむと片手で食べられるワンハンドピザ。もちもち感のある生地を使用し、シンプルなトマトソースとチーズをかけた、バジルが香るマルゲリータとした。電子レンジ調理、生産工場は群馬工場(群馬県邑楽郡大泉町)。
「もっちりマルゲリータ」
「HARAPEKO ごはん 緑黄色野菜とベーコンのドリア」(1個入250g)は、野菜をたっぷり使用した紙トレイ入りのドリア。ブロッコリー、赤ピーマンなど6種の緑黄色野菜を使用して彩りを豊かにし、オーブンでこんがり焼き上げた。電子レンジ調理。生産工場は夕張工場(北海道夕張市)。
「豚カルビねぎ塩焼そば」(240g)はトレイ入りの焼そば。具材入りの塩だれを、食べる直前に麺にかけてまぜる調理方法により、麺のもちもち感と香ばしさ、塩だれの旨味が最大限に楽しめる仕立てとした。電子レンジ調理。生産工場は大江工場。家庭用冷食の「WILDish」以外の新商品・リニューアル品はすべて9月2日発売、オープン価格。
〈冷食日報 2019年7月3日付〉