2020年第15週のスーパー加工食品売上高は15.8%増、“巣ごもり“の中で手作り需要が顕著に

2020年第15週の加工食品売上金額上位25カテゴリー(KSP-POS)
KSP-POS(対象:全国のスーパー・生協1,030店舗)の2020年第15週(4月13日〜19日)の加工食品全カテゴリー合計の売上高は、前年同期比15.8%増と依然増加しているものの、前週の21.0%増を下回った。

冷凍食品の売上高は10.5%増で、新型コロナウイルス感染症関連で食品売上高の増加傾向が顕著になった第8週(2月24日〜3月1日)以降では初めて、増加率が加工食品合計を下回った。家庭の冷凍庫のスペースが限られる中、冷凍食品のストック需要が一巡した可能性もある。

加工食品の売上高上位100カテゴリーの中で、伸長率が前年同期比30%を超えたものは22カテゴリーで、第14週の35カテゴリー、第13週の30カテゴリーからは減少した。一方で前年同期比の伸長率が50%を超えたものは11カテゴリーで、第14週の15カテゴリーは下回ったが、第13週の9カテゴリーは上回り、引き続き特定カテゴリーへの集中傾向が見られる。

伸長率順に列記すると、プレミックス128.9%増、ホイップクリーム108.9%増が前年比2倍以上、以下小麦粉96.6%増、その他ホームメイキングムメイキング材料(ドライイースト、ゼラチン、ベーキングパウダー等)92.8%増、包装餅72.9%増、スパゲッティ62.4%増、生地・皮61.4%増、インスタント袋麺56.2%増、ソースミックス55.7%増、蜂蜜53.6%増、バター51.7%増――となっており、食品備蓄用途の他、“巣ごもり“の中で手作り向け商品の需要が大きく高まっていることが伺える。

〈冷食日報2020年4月28日付〉