「令和はシュウマイの時代」、専門店増加などブームの兆し/シュウマイムーブメントプロジェクト発表会
この1年ほどでシュウマイ専門店が増加するなどひそかにブームの兆しを見せている実態に加え、ウィズコロナの新常態において、ヘルシーでアレンジの幅が広いシュウマイが生活に貢献できるとして、“令和はシュウマイの時代!”と訴えた。
発表会では3企業・団体それぞれから、これまでの取り組みについて発表があった。味の素冷凍食品からはマーケティング本部国内統括事業部製品戦略部の朴泰洪氏が「冷凍シュウマイの現状と今後の取り組みについて」と題して話した。
餃子のイメージが強い味の素冷凍食品だが、冷凍シュウマイも家庭用・業務用ともシェアNo.1であること、冷凍シュウマイは1972年、餃子と同時期に発売された商品であること、利用者は50~70代がメーンであることのほか、大きさや個数で食べる量を調整しやすいなどシュウマイの特徴を説明した。今後はギョーザと併せてシューマイのプロモーションにも力を入れる。業務用でも飲食店向けに“とりあえずシュウマイセット”の提案など、ちょい飲み需要に対して、1個からレンジで即時提供できるといった簡便性を生かした提案をしていくと説明した。
また味の素冷凍食品が運営している「GYOZA IT.」(東京都・赤坂)で同じく11月5日から、シュウマイ弁当を発売することも明かした。
日本シュウマイ協会の発起人であるシュウマイ潤氏は、同協会を2020年6月に設立した経緯と設立の目的などを説明した。今後の活動として、ご当地シュウマイのプロデュース、西武渋谷店の「偏愛食堂」への出店を計画している。
シュウマイ潤氏によれば、「野田焼売店」「焼売酒場 小川」などシュウマイ専門店がここ1年で急速に増加しているという。スーパーの惣菜でもオリジナルメニューのシュウマイが充実してきている状況もあるという。
このようなブームの兆しをとらえ、これまでの“なんとなくシュウマイ”から“とりあえずシュウマイ”へ転換を図りたい考えだ。
〈冷食日報2020年11月6日付〉
シュウマイムーブメントプロジェクト発表会(招福門常務執行役員・北村徹氏/味の素冷凍食品・朴泰洪氏/日本シュウマイ協会・シュウマイ潤氏)