ニップン「いまどきごはんタコライス」など3月発売、副菜は「国産野菜のポテトサラダ」など

高まる内食需要に応えるため、「いまどきごはん」シリーズで女性に人気のタコライスとルーロー飯を投入するほか、新たな提案として小分けできるポテトサラダなども発売する。

2月3日に行われたオンライン発表会で、米村康博開発本部長は「美味しさにこだわった商品提案を全力で進めたい」と語った。家庭用冷凍食品の新商品の売上目標は30億円。22年春季の開発施策は、「ウィズコロナへの対応」「差別化推進」「環境配慮の取り組み継続」――の3点に取り組んだ。

「ウィズコロナへの対応」は、再度の外出自粛状況を鑑み、食事の準備や調理へかける時間を減らし、気持ちに余裕を生むことを提供できる「簡単」「便利」「美味しい」をかなえる、冷凍食品の提案や展開を進める。また、冷凍食品を普段から使う層へ提案する商品も拡充する。

「差別化推進」は、個食トレー入り商品の拡充などを行う。「環境配慮の取り組み継続」は、脱プラスチックに向けた取り組みを継続する。

オーマイプレミアムの新商品「彩々野菜 トマトとにんにく」は、人気のニンニクと定番のトマトテイストを掛け合わせた商品だ。冷凍パスタのボリューム層(30～60代女性)が感じる不満として、具材や野菜の少なさが挙がっている。買いたくなる特徴では、野菜が多いことを挙げる人が多かった。そこで、新商品は濃厚なトマトソースに3種のにんにくをしっかりと効かせたパンチのある味わいに仕上げた。4種の野菜を入れ、彩りも良くしている。

「REGARO」ブランドは、パッケージを変更した。全体的にデザインをシンプルにして商品をより分かりやすくした。商品名は大きくして売場でより目立つようにしている。

「オーマイ Big」シリーズは、冷凍パスタの中では男性比率の高い商品群だ。今回はより男性に響くメニューとして、ラーメンで人気の煮干しを前面に押し出した「オーマイ Big にぼしスパゲッティ」を投入する。「にぼし」の強烈な香りと旨みが凝縮されたパンチのある味わいに仕上げた。ソースの中に国産にぼし粉末を使用している。

「いまどきごはん」シリーズは、ターゲット層の30～60代女性から支持されているタコライスとルーロー飯を発売する。コロナ禍以降に高まった簡便ニーズに応える商品として提案する。「タコライス」はトマトの旨みが濃厚なタコミートとピリ辛のサルサソースを組み合わせた。「ルーロー飯」は八角の薫りをしっかり効かせて甘辛く煮込み、本場台湾の味わいを楽しめる。

副菜はポテトサラダとかぼちゃサラダを投入する。調理済みの惣菜を利用する際の不満を調査したところ、中食惣菜は「日持ちしない」ことと、「味が濃い」ことなどが挙げられた。冷凍惣菜は「量が少ない」、「野菜が少ない」などの意見があった。今回、保存しやすいという冷凍の強みを生かし、これまでの惣菜の不満点の解消を目指した。