明治「銀座カリー」「まるごと野菜」「タンパクト」拡充、銀座バターチキンカリードリア、豆と野菜のキーマカレーなど/2022年春新商品・リニューアル品

明治「銀座バターチキンカリードリア」
明治は2022年春の新商品・リニューアル品では横断ブランド3シリーズの拡充を図る。「銀座カリー」ブランドに新商品として「銀座バターチキンカリードリア」を、2021年秋に冷凍食品でも展開を始めた「まるごと野菜」ブランド商品は品ぞろえを変更して再提案する。

「TANPACT(タンパクト)」はブランドロゴの変更に伴い、既存のグラタン・ドリア2品のパッケージリニューアルを行う。ブランドの安心感やレトルト食品などでのレシピの知見を活用して差別化を図る。

今春は新商品3品、リニューアル品3品をそろえ、2月下旬から全国発売する。「銀座バターチキンカリードリア」(180g×2個)はレトルトカレーと同じ「銀座二段仕込みブイヨン」や「銀座ブイヨンオイル」に明治の有塩バター、トマト、スパイスを使いじっくり煮込んだ芳醇なカレーソースが特徴。バター風味ピラフはソースと合うように同じブイヨンで炊いた。スチームチキンとゴーダチーズをトッピングした。

ターゲットは30~40代有職女性や主婦。バターチキンというメニューは若い世代に人気のメニューで、同社のレトルト商品でも定番品に比べて若年層の購買が多い。冷食でもバターチキン商品を投入することで、既存の銀座カリーピラフの購買層よりも若年層の取り込みを狙う。

カレー市場ではカレールーよりも今やレトルトの市場規模が大きくなっており、特にカレーの種類としてはバターチキンやキーマなど定番以外のメニューの市場の伸びが大きいという。さらに近年はより簡便な、お湯を入れるだけの即席カレー商品の市場も大幅に拡大している。

同社「銀座カリードリア」も2021年春の再発売後、2019年比で3~7割増と売上げが好調だ。コロナ禍において、いつも買っている安心なブランドを買うという傾向が背景にあると見る。

新商品として「まるごと野菜 豆と野菜のキーマカレー」「まるごと野菜 完熟トマトのリゾット」(各1個入250g)を発売する。後者は2021年秋に発売した商品の商品名、パッケージの変更となる。いずれも「野菜と発芽玄米をおいしく、カラダの中からキレイに元気をかなえるごはん」というコンセプトの商品。発芽玄米と野菜、豆といった地中海式食事に基づいた素材を使用し、一皿で野菜をたっぷりとることができる(1/2~1食分の野菜[生換算60~120g])。添加物の使用も低減し、素材そのものの味わいにこだわっている。

明治「まるごと野菜 豆と野菜のキーマカレー」

明治「まるごと野菜 豆と野菜のキーマカレー」

「まるごと野菜豆と野菜のキーマカレー」は1食分の野菜を摂れる野菜ベースのキーマカレー。ソースにはトマト、ピーマン、ニンジン、タマネギを配合、肉ではなく大豆ミートを使用。野菜の食感を残したソースにひよこ豆とチーズをトッピングした。ごはんには発芽玄米、野菜、豆を入れている。自然食材で食物繊維入りの表示(100g中3g含有)ができる栄養バランス設計だ。使用している油はエキストラバージンオリーブオイルのみ。ターゲットは40~50代の有職女性と60代主婦。
 
「まるごと野菜 完熟トマトのリゾット」は従来の商品名(「完熟トマトの発芽玄米入りごはん」)を見直した。「まるごと野菜」両品共通で、パッケージに使用している野菜を別枠表示、包装の背貼り部分に隠れメッセージを忍ばせた。
 
コロナ禍で野菜の摂取意識は高まっている一方で、野菜調理を負担に感じている人も多い。簡便志向とおいしく野菜を摂取したいというニーズに合致して、レトルトスープの「まるごと野菜」の売上げも大きく伸びているという。
 野菜の栄養素は加熱調理することで身体に吸収しやすくなり、油で調理すると吸収しやすくなる脂溶性ビタミンのような栄養素もある。
 
〈「まるごと野菜」カテゴリ横断キャンペーン〉
「まるごと野菜」シリーズでは産直通販サイト「食べチョク」とのコラボ企画を展開する。まるごと野菜のレトルトカレー、スープ、冷凍食品の計8品が対象商品。
 
購入レシート350円以上を1口としてハガキで応募すると、産直野菜とまるごと野菜シリーズのレトルト商品の詰め合わせなどが合計800人に当たる。レシートの有効期限は3月1日~5月31日、応募締め切りは6月7日。
 
〈冷食日報2022年2月16日付〉