「シーバスリーガル」と日本酒のコラボ、中田英寿氏が懸け橋に
ペルノ・リカール・ジャパンが展開するスコッチウイスキー「シーバスリーガル」と幻冬舎が発行する雑誌「GOETHE(ゲーテ)」は18日、「シーバスリーガル ゴールドシグネチャーアワード2018」の授賞式をグランドハイアット東京で開催。8回目となる今年は、LINE 代表取締役社長CEO出澤剛氏、日本サッカー協会最高顧問川渕三郎氏、マッシュホールディングス代表取締役社長近藤広幸氏の3名が授賞した。同アワードは、「本業のビジネスの成果を通して社会に活力を与えると同時に、社会貢献にも寄与した“Succeed Gentlemen”(成功した紳士)」を称えるもの。出澤氏は、「LINE を使用した子供のいじめ防止・自殺対策に関する連携協定」やインターネットリテラシーの啓発活動、近藤氏は、被災地に公園を創ろうというチャリティプロジェクト、川渕氏は夢を持つことの大切さを伝える活動などが評価された。
また、社会起業家たちの世界大会「CHIVASVENTURE」の日本代表には、RICCI EVERYDAY 代表取締役COO 仲本千津さんが選ばれた。仲本氏はウガンダのシングルマザーや元少年兵などの社会的弱者に「輝く場所を提供したい」とアフリカのカラフルな生地を使ってハンドメイドしたバッグや小物を国内外で販売している。
4回目となる「CHIVAS VENTURE」世界大会には、29カ国から代表者が集まり、5月にアムステルダムで実施されるファイナルピッチで総額100万ドルの基金が分配される。
〈富山・桝田酒造店とのコラボ発表 日本酒を「シーバスリーガル」の樽で熟成〉
昨年同アワードを受賞し、JAPAN CRAFT SAKECOMPANY の代表を務める中田英寿氏が懸け橋となり、「シーバスリーガル」と富山県の蔵元「桝田酒造店」とのコラボレーションプロジェクト「Chivas Craft Brothers Project」も発足した。
「クラフト ブラザーズ」は、「シーバスリーガル」の創業者ジェームス&ジョン・シーバス兄弟にちなんで名づけられたプロジェクト。日本酒造りとスコッチウイスキー造りの伝統技術を組み合わせることで、新たな味わいを創造する。「シーバスリーガル」と日本酒とのコラボレーションは、初の試み。現在、桝田酒造店でつくった日本酒を「シーバスリーガル」の樽で熟成させており、「6月にはお披露目ができる予定」。
中田氏は「日本酒の造り手だけでのブランディングだけでは世界に日本酒の良さをわかってもらうのは難しい。世界的ブランドであるシーバスリーガルとのコラボレーションは大きなステップになる」と期待する。また、桝田酒造店の桝田隆一郎氏も「日本酒のポジションをあげるための大きなチャンス」と話す。同社マーケティング本部ブランド・コミュニケーション部部長渡辺一人氏は、「熟成にミズナラ樽を使ったように、シーバスリーガルには日本の文化や酒造りへのレスペクトがある。また、クラフトマンシップを伝えるという意味で、ウイスキーと日本酒には共通項がある。おふたりの日本酒を世界に広げたいという共通の思いに感銘した」と語った。
〈酒類飲料日報 2018年1月22日付より〉