外食ビジネスウィーク2018(2) 焼酎メーカー 「炭酸割」の提案目立つ
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乙類では芋焼酎や黒糖焼酎なども多数展示されており、最大手の霧島酒造は9月4日に発売する「黒霧島EX」を大々的に展示。発売20年目を迎える「黒霧島」との飲み比べや、店頭で使用するPOP の提案などを実施。
「“黒霧島”に比べて甘味やまろやかさが強調された商品。ろ過工程を見直すことでこの味わいが実現した。量販関係には既に提案できており、採用が決まっている店舗もあるが業務用市場はまだまだ。今回の展示会を機に知名度向上を図りたい」と同社担当者。
霧島酒造は9月4日発売「黒霧島EX」を大々的に展示
鹿児島県の若潮酒造は定番商品の「さつま若潮」「千亀女」などに加え、製法などを非公開とした限定商品「GLOW」を提案。同社によれば「焼酎に対する固定観念から一旦離れてもらった上で飲んでもらいたいため、原料(黄金千貫)以外は非公開としている」と説明。
若潮酒造は「さつま若潮」「千亀女」などに加え、製法非公開の限定商品「GLOW」を提案
また、炭酸割りの提案も多くあり、大口酒造(黒伊佐錦など)のブースで商品の案内を行っていた南九州酒販の担当者によれば「かつて炭酸割は“邪道”と思われていたが、現在ではお湯割りやロックに並んでメジャーな飲み方となりつつある。メーカーも炭酸割に向いている商品の開発を進めたり、既存商品でも工夫して炭酸割の提案を行っている。料飲店としては、口当たりが良いため飲みやすく、度数が低くなるため杯数も稼げるのでメニューに載せる店舗も増加している」と説明。また、奄美大島の町田酒造(里の曙)では、奄美大島での乾杯の掛け声である「ハナハナ」にかけて「里の曙」を炭酸水で割った「ハナハナハイボール」の提案を行った。
奄美大島の町田酒造は「里の曙」を炭酸水で割った「ハナハナハイボール」を提案
〈酒類飲料日報 2018年8月31日付より〉