ビール各社が在宅勤務を相次ぎ決定、新型コロナウイルス対策で

2月28日、ビールメーカー各社が相次いでグループ会社の原則在宅勤務を発表した。各社の決定は以下の通り。
 
〈国内アサヒグループ社員を原則在宅勤務〉

アサヒグループホールディングスは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、国内のグループ会社各社を対象に、3月2~15日までの期間、原則テレワークまたは在宅勤務とすることを決定した。

対象となるのはアサヒグループホールディングスおよび国内のグループ会社各社の約1万3,000人。テレワークや在宅勤務が難しい場合は、可能な限り通勤時の混雑ピーク時間帯を回避して直行直帰や時差出勤等の利用を推進する。

また、不要不急の国内及び海外の出張および、大人数が参加する不要不急な社内会議、研修を中止・延期するほか、大人数が参加する社外セミナー、会合、研修への出席を中止する。
 
〈国内サッポログループ社員を原則在宅勤務〉

サッポロホールディングスとサッポロビールは2月25日に政府が発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を踏まえ、以下の対策を講ずる決定をした。

3月2~13日の期間、工場を除く国内サッポロホールディングス、サッポロビールの社員を原則在宅勤務とする(事業継続上必要な業務に従事しているものを除く)。対象はサッポロHD、サッポロビールの約1,500名。期間中の会議はWEB会議システムを活用し、出張は国内外ともに原則禁止とする。

〈国内キリングループ社員を原則在宅勤務〉
キリングループは「政府が25日に発表した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を踏まえ、一歩踏み込んだ対策を講ずる」と発表した。

3月2日から、工場を除いて国内キリングループ社員を原則在宅勤務とする。出社する場合でも、人混みを避けるため通勤ピークを避けた時差出勤を推奨。期間は3月末までの予定。対象人数は約1万人。対象会社は、キリンホールディングス、キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン、協和発酵バイオ、協和キリンなど。

また、体調管理を徹底し、
▽日々検温を行うこととする。家族も含め日々の健康管理を徹底する。熱・咳などの症状の場合は出社不可。
▽在宅勤務の場合も体調不良時はリーダーへ報告する。
▽出社者については、家族も含めた体調について出社の都度、記録を行う
――とする。