鶏肉由来の「プラズマローゲン」、認知機能改善効果について紹介/丸大食品
第16回ヘルスフードエキスポ 丸大食品ブース
16日には「鶏ムネ肉プラズマローゲン毎日食べるといいことある」と題して、丸大食品中央研究所研究課の古本真理氏によるプレゼンテーションを行った。
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「プラズマローゲン」とは、人間や動物の体内に含まれる脂質成分であるリン脂質の一種で、特に脳や心臓、骨格筋など酸素の消費量が多い部分に多く存在している。加齢に伴ってその数は減少し、また年齢との関連だけでなくアルツハイマー病患者の脳でもプラズマローゲンが減少していることが報告されたことで、これまで認知機能に関わる成分として注目・研究されてきた。
同社では、産卵後の親鶏のムネ肉がプラズマローゲンの原料に適しており、より効率的に抽出できることを発見。産卵後の親鶏は肉質が硬くブロイラーと比べ食用には向かず、一方で親鶏は年間に数億羽も産出されており、それらを有効活用することが長年の課題となっていたが、この発見により最大の有効活用法を見出した。認知症予防の観点から研究を進めプラズマローゲンの機能性を確立し、16年10月にプラズマローゲンの食品素材としては国内初となる「鶏ムネ肉エキスDG」を発売している。
プレゼンテーションではプラズマローゲンが認知機能改善に効果をもたらすメカニズムについて説明するとともに、実際にマウスを用いた研究の成果を発表した。また新たな取組みとしてマウスへのプラズマローゲンの継続的投与を行った結果、〈1〉認知症の発症要因の一つである「アミロイドβ」の蓄積に対して予防的に働く、〈2〉学習記憶行動の低下に対して予防的に働く――といった効果がみられたとした。古本氏はプラズマローゲン摂取について、「認知機能低下予防、脳機能改善、学習記憶改善の3つの効果が期待できる」とし、また同社の製品については、「安心・安全の国産鶏肉のみを使用し、独自の特許製法で製造することで、プラズマローゲン12.5%以上含有という高い含有量を実現している」と紹介した。今秋には粉末素材の製品がリリースされる予定。
〈畜産日報 2018年5月18日付より〉
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