〈イオン「トップバリュ」戦略発表会〉20年にオーガニック構成比を5%に

アジアで初、GLOBAL G.A.P Numberラベルを貼付したバナナ・じゃがいも・玉ねぎなどを販売
イオンは25日、東京都江戸川区のイオン葛西店のイベントスペースでイオン「トップバリュ」戦略説明会を実施した。同社執行役環境・社会貢献PR・IR担当の三宅香氏が、同社が取組むオーガニック商品や添加物・原材料配慮商品を中心に展開するヘルス&ウェルネス部門の商品の拡充を発表し、新商品の紹介と今後の商品開発の方向性、商品展開戦略を説明した。2017年に策定した「持続可能な調達2020年目標」の進ちょくも報告した。

同社のヘルス&ウェルネス拡大計画は、環境と人にやさしいブランド「トップバリュグリーンアイ」の商品を〈1〉オーガニック〈2〉ナチュラル〈3〉フリーフロム――の3つのラインに再構築し、商品を開発・展開している。これまで、オーガニック商品はコスト高や回転率の悪さなどの悪循環が課題となっていたが、消費者と生産者を繋ぐサプライヤーチェーンとして同社が間に立ち、同社の持つ全ソースを活用することで、消費者が求めやすい価格で、さらに、鮮度が良く安定供給が可能となるとした。今後は、農産物のオーガニック構成比を17年の1%から20年には5%を目指すとし、コーナー化店舗の拡大や、プロモーション強化に努める方針とした。

17年に策定した「イオン持続可能な調達方針・2020年目標」の進ちょく報告では、グローバルGAPを推進しているとし、10月10日から全国の「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」などのグループ店舗で、アジアでは初となるGLOBAL G.A.P Numberラベル(GGNラベル)を貼付したバナナやじゃがいも、玉ねぎなどの販売を開始するという。11月からは専用Web サイトにGGN認証番号を入力することで、世界のどこで、だれが作ったものかがトレース可能になる予定だという。

そして、畜産物でも、「自然・生態系・社会と調和のとれた持続可能な畜産物の調達に努める」との方針を掲げ、PBではGFSIベースの食品安全マネジメントシステム(FSMS)または、適正農業規範(GAP)による管理の100%実施を目標としている。

〈畜産日報 2018年9月26日付より〉