熊本県「くまもとあか牛」がGI登録、赤身が多く適度な脂肪交雑が特徴/農水省

畜産日報 2018年9月28日付
農水省は27日、熊本県の「くまもとあか牛」を地理的表示(GI)として登録した、と発表した。GI保護制度は地域で長年育まれた特別な生産方法によって、高い品質や評価を獲得している農産物・食品の名称を品質基準とともに登録し、知的財産として保護するもの。

「くまもとあか牛」は、最長かつ最終飼養地が熊本県である褐毛和種の牛肉で、肉質は赤身が多く、適度な脂肪交雑であることから、赤身の特徴的なあっさりとした味わい、やわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えていることが特徴。黒毛和種に比べ、うま味や肉らしい加熱香気の生成に重要な遊離アミノ酸が多く含有され、甘味の基となるグリコーゲンも豊富に含まれている。

生産方法は、肥育期間が12カ月以上であり、最長かつ最終飼養地が熊本県内であること。枝肉基準として、去勢牛または未経産雌牛であり、日本食肉格付協会の定める牛枝肉取引規格の肉質等級が2等級以上であること(概ね4等級以下)。最終製品の形態として、牛肉であることとしている。

〈畜産日報 2018年9月28日付より〉