オハヨー乳業が牛乳無償配布、3月8日JR岡山駅、生乳廃棄の可能性で“ミルクの良さ伝える”
オハヨー乳業(本社・岡山市)は、3月8日午前10時からJR岡山駅で牛乳のサンプリングを行う。配布商品は「オハヨー牛乳200ml」、配布数量は500本(1人につき1本)。配布場所は岡山駅構内、東西連絡通路2階中央改札口付近。
生乳の生産量が増え、消費量は減り、生乳の廃棄が発生する可能性が出ていることに対応する。
生乳の生産量は、乳牛の春の出産ラッシュが終わる3月末頃から5月にかけてピークを迎える。一方、生乳の需要はコロナの影響で業務用向けを中心に落ち込んでいる。これに加え春は、学校の春休みやゴールデンウィークがあるため学校給食が休止となり、そこで出される牛乳も休止となることから、2021年の年末・2022年年始の時のように、生乳の廃棄が発生する可能性が出てきている。
岡山県は中国・四国地方最大の「酪農県」。オハヨー乳業は、岡山県内の学校給食牛乳の約7割を製造・供給しており、事態を深刻に受け止め、今回岡山駅前で牛乳の無償配布を決めた。オハヨー乳業は「酪農家が手がけた大切なミルクを生かし、改めてミルクの良さを広く伝えることを目的としている」としている。また、今回のサンプリングだけでなく、地元の山陽小学校への出張授業を行い、「酪農家を支え、多くの人に牛乳の魅力を知ってもらうための様々な取り組みを進めていく」としている。