小松菜をつかった海鮮ラーメンが農水大臣賞=即席麺小学生レシピコンクール
今回は全国から9,022通(前回7,177通)の応募があり、書類選考を勝ち抜いた作品が全国7地区(北海道、東北、関東・甲信越、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄)で地区大会に出場。地区大会を勝ち抜いた17名の小学生(4~6年生)が腕を競い合った。農林水産大臣賞(最優秀賞)に輝いたのは東京都の江戸川区立下小岩第二小学校の石井優衣さんの「見てびっくり! 食べておどろき! 魔女が作った栄養たっぷり小松菜海鮮ラーメン」。東京・江戸川の郷土野菜「小松菜」のペーストをスープに使用した作品だ。緑色のスープと海鮮具材の色合いのコントラストも評価された。
「見てびっくり! 食べておどろき! 魔女が作った栄養たっぷり小松菜海鮮ラーメン」
表彰式には農林水産省食料産業局食品製造課の横島直彦課長が出席。農林水産大臣賞の賞状授与を行った。横島課長は「日本で生まれたインスタントラーメンは世界中広がり、今では1秒間に3,000食食べられている。これだけの量を作るのは大変。インスタントラーメンがどう作られているか考え、調べてみて欲しい。これをきっかけに、インスタントラーメン、そして食に興味をもってもらえれば」と挨拶。
審査委員長を務めた同会の森本宏樹食育推進委員長(明星食品(株)専務)は、「どの作品もレベルが高く、審査は非常に難しかった。コンクールなので順位を付けるが、皆さんは全国9,022名の中を選ばれた17人。誇りに思ってこれからも頑張って欲しい。よく考え、行動に移し、失敗を繰り返しつつも考えることが大切。皆さんが大人になって仕事をするときも同じで、ちゃんと考えた人がお金を儲けるんです(笑)。来年でインスタントラーメンが開発されて60年。世界で約1,000億食が食べられている。このうち、5%くらいが日本で、95%は外国の方が食べている。我々はこれからも責任もっておいしく、簡単で安全なインスタントラーメンを作っていく。色々な食品があるが、インスタントラーメンもその中に加え、おいしい食生活をしていって欲しい」とした。
〈米麦日報2017年12月19日付より〉
農林水産大臣賞の受賞の様子