「福島県南相馬産」明記の無菌包装米飯発売=アイリス

左から、アイリスフーズ(株)・山田次郎社長、(株)東北協同事業開発・丹野潤一取締役営業部長、(株)紅梅夢ファーム・佐藤良一代表
アイリスフーズ(株)(山田次郎社長)は30日、宮城・仙台市の本社ビルで「福島県南相馬産天のつぶ」を使用した無菌包装米飯「ふっくらパックごはん」の記者発表会見を行った。2月1日からコープ東北およそ100店舗で先行販売するもので、昨年9月に同社が発売した無菌包装米飯と同様、角田工場で「低温製法米」として製造した。内容量は1食あたり150g、価格は6食パック528円(税抜)、10食パック850円、24食パック1,980円。

2016(平成28)年7月、南相馬市小高区の避難指示解除を受けて、アイリスグループの舞台アグリイノベーション(株)(針生信夫社長)と南相馬市の農業法人(株)紅梅夢ファーム(佐藤良一代表)は2017(平成29)年から、小高区を中心とした南相馬市内で稲作の営農再開支援を開始した。そこで収穫された小高区と原町区の天のつぶ約66t(面積約11ha)を舞台アグリイノベーションが全量買取し、アイリスフーズが今回の無菌包装米飯に使用した。

この新製品は、アイリスフーズとコープ東北グループの(株)東北協同事業開発が共同開発したもので、東北協同事業開発による東北の震災復興支援のための食品ブランド「古今東北」として販売される。初年度はコープ東北向けに50万パックの製造を見込んでいる。

アイリスフーズの山田社長は、「夏頃までに全国の生協のほか、当社の取引先である全国のホームセンターなどでの販売を目指す。風評被害もあるが、まずは試食販売を徹底して美味しさを広め、パックごはんから米の消費拡大に貢献していきたい」と意欲を示した。また今後、営農再開支援を浪江町などにも拡大する方針を示している。

〈米麦日報 2018年1月31日付より〉

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無菌包装米飯「ふっくらパックごはん」

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