「日本雑穀アワード2018」、甘酒やお菓子も受賞=日本雑穀協会

(一社)日本雑穀協会(倉内伸幸会長)は3月9日の「雑穀の日」に、「日本雑穀アワード2018」の表彰式を開いた。今回は一般食品部門で金賞11商品、業務用食品部門で金賞1商品を表彰。長澤重俊代表理事( (株)はくばく社長)は「当会はごはんに混ぜて炊く雑穀がブームになった頃に立ち上げた。ブームは去るもので、その後には苦労もあった。しかし、雑穀は力のある作物。最近ではごはんに混ぜるだけでなく、色々な形の商品が出てきている。日本の食文化を育んでいる」と挨拶。この日は表彰式前に雑穀クリエイターの研修を実施。表彰式では雑穀クリエイターが活動プレゼンテーションも行った。また、金賞初受賞の企業によるプレゼンテーションも実施した。金賞受賞商品は以下の通り。

〈一般食品部門〉
△国内産 赤飯五穀米((株)森光商店)
△おいしく食べる 十六穀ごはん ~選べる3つの栄養素((株)森光商店)
△素材の旨味 濃い十六穀((株)森光商店)
△麦ごはん(濱田精麦(株))
△北海道産もち麦ごはん(濱田精麦(株))
△五穀せんべい 山むすび((有)春華堂)
△十六穀でつくった麹あま酒(菊水酒造(株))
△国内産 十二美人雑穀米(ベストアメニティ(株))
△国内産 十六雑穀米(ベストアメニティ(株))
△黒米そうめん(ベストアメニティ(株))
△赤米そうめん(ベストアメニティ(株)) 

〈業務用食品部門〉
△国内産 古代米ブレンド(ベストアメニティ(株))。

〈濱田精麦(株)・濱田光子社長〉
当社は神奈川県伊勢原市に本社を置く。麦ごはんに入れる麦は3割までというところが多いが、当社の「麦ごはん」は昨年から4割にした。健康志向に特化している。変更後も麦を愛する方にご愛用いただいている。「北海道産もち麦ごはん」は北海道産のもち麦の精麦の依頼があり、当社として何ができるか考え、たきかわ農協からもち麦を買い取り、精麦・加工することを始めた。合わせるご飯は北海道産ゆめぴりか。当社は今までDMによる販売と、限られたスーパーでの取り扱いで商品を展開してきた。今回、雑穀アワードに応募するという外への発信は初めて。金賞をいただき大変励みに合っている。

〈菊水酒造(株)・髙澤大介社長、安達厚子マーケティング室チーフ〉
甘酒市場は急拡大しており2013年から2016年の間に4倍、200億円超となっている。当社は30~40代の女性をターゲットに甘酒を開発。ライフスタイルが変化し朝は忙しい。そこに「ナチュラル&ヘルシー」というコンセプトで開発した。飲み方はストレートももちろん、牛乳や豆乳と割ってもおいしい。

〈(有)春華堂〉
当社は静岡県浜松市の企業で、「うなぎパイ」の製造、販売を行っている。うなぎパイ以外の事業の柱を持つべく、和洋菓子の開発を行っている。地元産の雑穀――当社では雑穀ではなく「五穀」と呼んでいる――の収穫や試食体験を地域の小学生対象に実施するなど、地域密着型の企画も行っている。

〈米麦日報 2018年3月13日付より〉

「日本雑穀アワード2018」金賞受賞商品

「日本雑穀アワード2018」金賞受賞商品