一足早い「年越しそば」、東京都麺類協同組合が一般試食会実施
東京都麺類協同組合は12月22日、東京・日本橋の日本橋コレド室町テラス大屋根広場で「年越しそば」の一般試食会を実施した。
「二八そば」ブランドを東京の名物としてPRするために始め、2021年が3回目。コロナ禍真っ只中だった2020年は、弁当スタイルの天ぷらそばを一般向け600食、医療従事者に900食提供した。
2021年はパーテーションをつけた立ち食いそばスタイルで開催に至った。
東京都麺類協同組合「年越しそば」一般試食会
試食会は11時から開始、混雑を避けるため1時間ごとに時間を区切り、各回100〜150食・計600食の提供とした。
筆者が11時少し前に会場に着くと、既に20人ほどの行列が。吹きつけるビル風で凍えそうになるなか、暖かいそばを受け取った参加者は、嬉しそうに一足早い「年越しそば」を啜っていた。
調理場に潜入すると、そこはまさに戦場のよう。職人達がテキパキとそばを茹で、冷水で締めてから、提供直前に冷めないようにサッと湯通しする。
「このプレハブ小屋で引いたんだよ」という引き立ての鰹だしのおつゆをかけ、薬味を乗せて提供する。慣れない場所のはずなのに、その手際の良さに職人の技を感じた。
最後に筆者もいただいたが、寒空の下でいただく暖かいそばは格別だった。プラスチック容器ではなく、陶器のどんぶりだったのが嬉しく、美味しさが増した。11時の回は、ものの30分で100食分が振る舞われた。
〈米麦日報2021年12月23日付〉