東洋水産「マルちゃんZUBAAAN!」発売、新技術で弾力と粘りがある熟成麺風、外食クオリティを袋麺で、年4500万食目指す
名前に込めた思いは、「食べた瞬間に脳と心に『ZUBAAAN!』と“響き”、“記憶に残る”、ラーメン好きのど真ん中に刺さるようなインパクトある味わい。美味しさのど真ん中を力強い言葉で表現した」。各3食・390円(税別)。年間の売上目標は4,500万食・40億円(東洋水産出荷金額ベース)。発売に合わせてテレビCMも投入する。
製造は関東工場。袋麺「マルちゃん正麺」と同一ラインで製造可能だ。コンセプトは「誰もがおうちに居ながらにして、手軽に“お店品質のあの味”を楽しめるラーメン」。東洋水産によると、「製麺の新技術により、麺の内部を緻密にすることで、弾力と粘りがある熟成麺のような食感にした。それぞれのフレーバーごとに異なる太さの麺を採用し、ラーメン専門店のイメージに近づけた」との自信作。「袋麺の新ジャンルを確立したい」と意気込む。
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「背脂濃厚醤油」は「旨味・甘味・コクのある濃厚醤油味のスープが特徴」とし、背油を加えた見た目のインパクトとスープの濃厚感が売りだ。「旨コク濃厚味噌」は「野菜を炒めたような香ばしい風味」に仕上げた。「にんにく旨豚醤油」は「もやしやキャベツなどの野菜をたくさん入れても文句なし」と、濃厚な味わいをアピールする。
東洋水産「マルちゃんZUBAAAN! 旨コク濃厚味噌 3食パック」「マルちゃんZUBAAAN! にんにく旨豚醤油 3食パック」
今回、3食パックで売り出した背景には、1食の単価が影響している。マルちゃん正麺(5食パック)の店頭売価が398円の場合、1食は80円になる。「ZUBAAAN!」は1食120円を想定しており、東洋水産は「5食で598円の売価では値ごろ感を外す」とし、3食パックを採用した。店頭売価は358円を想定する。
また、「マルちゃん正麺は1食80円で作る最高の品質･価値を目指した商品。『ZUBAAAN!』は1食120円で作る最高の品質･価値を目指した商品。同じ土俵ではない」との考えだ。「実食したバイヤーからの評価は高く、初動で広く採用いただける見込み」とも。
モニター調査の結果では、「背脂濃厚醤油」が満足27.1%、やや満足54.2%で計81.3%、「旨コク濃厚味噌」が満足44.9% 、やや満足39.3%で計84.1%、「にんにく旨豚醤油」が満足50.5%、やや満足28.0%で計78.5%となった。「にんにく醤油の満足+やや満足は80%を割っているが、満足が5割を超える。刺さる層には刺さるのではないか。背脂濃厚醤油や旨コク濃厚味噌は広く支持いただけると考えている」。
「ZUBAAAN!」投入によるマルちゃん正麺やチルド麺とのカニバリ(共食い)については、「基本的には住み分けできる商品で、袋麺の市場拡大ができると考えている」とした。
〈米麦日報2022年2月16日付〉
