全国納豆鑑評会を伊香保温泉で開催、205点が出品 農水大臣賞は愛知・高丸食品「国産中粒納豆」/納豆連

最優秀賞・農林水産大臣賞=「国産中粒納豆」(愛知・高丸食品)
全国納豆協同組合連合会(納豆連)は2月23日、群馬県渋川市の伊香保温泉で第23回全国納豆鑑評会を開催した。

出品数は205点、最優秀賞の農林水産大臣賞は、愛知県の高丸食品の「国産中粒納豆」が受賞した。主催県からは、まるだいの「おいしい小粒納豆北海道産」が特別賞・関東農政局長賞(小粒・極小粒部門)を受賞した。

審査結果発表では野呂剛弘・納豆連会長は「小粒部門の審査員を務めたが、今回は良くできているものと、大丈夫かと思う商品が混在していた。全体的にはレベルは高かった」と話した。

審査講評では審査委員長を務めた、茨城県工業技術センターの長谷川裕正主席研究員が「今回は205点出品され、審査員は1人当り70点近くを食べて評価した。大粒を担当したが、とてもいい商品もあったが、これはいかがと思われるものも散見された。米国大豆部門担当者は、米国大豆使用の納豆の品質が近年良くなっている、供給される大豆の品質がよくなっているのではないかとコメントしていた。良い大豆を供給してもらっている成果だろう」と述べた。

茨城県工業技術センター・長谷川裕正主席研究員

茨城県工業技術センター・長谷川裕正主席研究員

〈食料産業局長賞に神奈川県の「鎌倉山納豆」野呂食品、特別賞に群馬のまるだい〉
今回の出品総数は205点で、内訳は大粒・中粒部門が68点、小粒・極小粒部門が69点、アメリカ大豆部門が26点、ひきわり部門が42点だった。審査委員は研究者、文化人、食品関係者、省庁関係者など30人で、評価方法は納豆の「外観」「香り」「味・食感」の3項目について、秀でたものを5点、劣るものを1点として出品納豆それぞれに点数がつけられ、審査員の合計点数順位から受賞名等を決定した。

受賞商品は次の通り。

△最優秀賞・農林水産大臣賞=「国産中粒納豆」(高丸食品、愛知)
△優秀賞・農林水産省食料産業局長賞(小粒・極小粒部門)=「国産大豆黒酢納豆」(オシキリ食品、北海道)
△同(小粒・極小粒部門)=「鎌倉小粒」(鎌倉山納豆野呂食品、神奈川)
△同(大粒・中粒部門)=「伊達藩永太郎納豆大粒蔵政」(大永商店、宮城)
△同(大粒・中粒部門)=「雪誉(ゆきほまれ)」(オーサト、茨城)
△優秀賞・全国農業協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)=「北海道産小粒三ツ折」(川口納豆、宮城)
△同(大粒・中粒部門)=「大粒納豆吟選」(大力納豆・新潟)
△優良賞・全国納豆協同組合連合会長賞(小粒・極小粒部門)=「なちゅらるなっとう」(菊水食品、茨城)
△同(大粒・中粒部門)=「京納豆大粒」(藤原食品、京都)
△優良賞・納親会長賞(小粒・極小粒部門)=「北海道小粒納豆」(オーサト、茨城)
△同(大粒・中粒部門)=「国産大粒つる姫納豆」(菅谷食品、東京)
△特別賞・関東農政局長賞(小粒・極小粒部門)=「おいしい小粒納豆北海道産」(まるだい、群馬)
△同(大粒・中粒部門)=「北海道産中粒納豆」(ヘルシーフーズワタナベ、栃木)
△群馬大会特別賞・群馬県知事賞(小粒・極小粒部門)=「(合わせて納豆)えぞふじ納豆」(黒松内つくし園羊蹄セルプ、北海道)
△同(大粒・中粒部門)=「北海道のわら納豆大粒」(道南平塚食品、北海道)
△同・渋川市長賞(小粒・極小粒部門)=「羊蹄納豆すず丸」(羊蹄食品、北海道)△同(大粒・中粒部門)=「大粒なっとう羊蹄」(羊蹄食品、北海道)
△特別賞・全国納豆協同組合連合会長賞(ひきわり大豆部門)=「国産ひきわり納豆」(菅谷食品、東京)
△同・納親会長賞(ひきわり大豆部門)=「日の出っこ九州産ひきわり納豆」(佐藤食品工業、鹿児島)
△特別賞・RedRiver Valley U.S Award(アメリカ大豆部門)=「山ノ下なっとう」(山ノ下納豆製造所、新潟)
△特別賞・アメリカ大豆サスティナビリティーアンバサダーアワード(アメリカ大豆部門)=「ねばり一番」(原田製油、大分)

〈大豆油糧日報 2018年2月27日付より〉

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