J-オイルミルズ、紙パックのキャノーラ油・純正ごま油を新発売、プラスチック使用量60%削減

JOYL「AJINOMOTO 一番しぼりキャノーラ油」700g紙パックと「AJINOMOTO 純正ごま油」500g紙パック/J-オイルミルズ
J-オイルミルズは8月下旬から、紙パックを採用した環境配慮型の家庭用油脂の新商品JOYL「AJINOMOTO 一番しぼりキャノーラ油」700g紙パックと、JOYL「AJINOMOTO 純正ごま油」500g紙パックを新発売する。紙パックにすることで、従来のプラスチックボトルの同容量容器と比較し、約60%のプラスチック使用量削減を実現した。

同社は脱プラスチック目標として、2030年までに25%減少(2000年度対比)を目指し、CO2排出量については、2030年までに50%削減(2013年度対比)、2050年までに実質ゼロの目標を掲げている。

その具体的な取り組みとして、今回の新商品2品に紙パックを採用することで、従来の同容量帯と比較し、約60%のプラスチック使用量削減を実現した。「一番しぼりキャノーラ油」は約34%削減、「純正ごま油」は約26%の削減を見込んでいる。なお、キャップシールには、再生ペット樹脂を使用している。

また、酸素バリア性と遮光性に優れた容器素材の使用により、消費期限2年を実現したことで、食品ロス削減にもつながると訴求する。さらに廃棄時には容器を小さく折りたためるため、ごみ容積の削減にも貢献する。従来の600gペットと紙パック500gを各5本で比較すると、容積は約半減できるとしている。

また、使用する消費者にも配慮した商品を目指した。油がたれにくく、用途に応じて注ぐ量を変えられるダブル構造のキャップを採用し、容器の側面2カ所に施した「エンボス加工」と「持つ位置ガイド」により、容器を持ちやすくしている。

廃棄時に折りたたみやすいよう、容器には折りたたみ線を入れた。コンパクトな四角い容器のため、従来の同容量帯容器と比較し、保管に場所を取らない。小売店に対しては、梱包テープをはがしやすく、店舗で開梱しやすい専用ダンボールを使用している。

〈EVオリーブ油の326g鮮度キープボトルタイプ投入、アマニブレンド油を改訂〉
オリーブ油の新商品として8月下旬から、市場構成比が高い中容量帯(301~600g)に、JOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン」の326g鮮度キープボトルタイプを追加する。それにより、同商品は、食生活に合わせた6種類の商品サイズのラインアップとなる。

JOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン」(326g鮮度キープボトルタイプ)/J-オイルミルズ

JOYL「AJINOMOTOオリーブオイルエクストラバージン」(326g鮮度キープボトルタイプ)/J-オイルミルズ

J-オイルミルズが3月に行った調査では、オリーブ油を購入する際に重視する点として、約4割の人が「鮮度がよいこと」を挙げており、鮮度へのニーズの高さがうかがえる。オリーブ油は空気や光に触れると酸化が進みやすくなり、風味や香りが落ちてしまうため、開封後も鮮度を保持できる容器入りの品種を拡充すべく、新容量品を発売した。
 
同社は1996年の発売当初から、オリーブ油の鮮度にこだわってきた。酸化からオリーブ油を守るため、生産地であるスペインからの輸送・保管時や日本到着後における厳格な品質管理はもちろん、店頭や家庭で鮮度を保持するための容器の研究・開発にも取り組み続けている。
 
同じく8月下旬から、栄養機能食品(n-3系脂肪酸)のJOYL「AJINOMOTO アマニブレンド油」(600gUDエコペット)を、揚げものや炒めものに使いやすい内容量・容器に改訂し、新発売する。

JOYL「AJINOMOTO アマニブレンド油」(600gUDエコペット)/J-オイルミルズ

JOYL「AJINOMOTO アマニブレンド油」(600gUDエコペット)/J-オイルミルズ

香ばしくて加熱に強いコーン油にアマニ油をブレンドした商品で、ドレッシングなど生食はもちろん、加熱してもアマニ油のオメガ3(n-3系脂肪酸)がほぼそのまま残るため、炒めものや揚げものにも使える。リニューアルにあたり、「揚げものや炒めものにつきやすいよう、もう少し量が多いほうがよい」「たくさん注げる注ぎ口のほうが使いやすい」といった声を反映したという。
 
〈大豆油糧日報2021年7月6日付〉