豆乳生産量 2021年は減少に転じる 外食需要・コンビニ利用者の減少など影響/日本豆乳協会

2021年豆乳生産量は1.5%減の42万3969klと減少に転じる(画像はイメージ)
日本豆乳協会がこのほどまとめた、2021年(1月~12月)の豆乳類生産量は、前年比1.5%減の42万3,969klとなった。2011年から10年連続で過去最高生産量を更新してきたが、2021年は4~9月を中心にコロナ禍での外食需要減少や、東京五輪実施などが後押ししたテレワーク継続・加速によるオフィス街を中心としたコンビニ利用者減少などの影響が加わり、減少に転じた。
豆乳生産量の推移/日本豆乳協会

豆乳生産量の推移/日本豆乳協会

無調整豆乳は1.7%減の12万2,942kl、豆乳の中で最も生産量の高い調製豆乳は0.5%減の20万8,244kl、果汁入り豆乳飲料は1.4%減の1万7,488kl、コーヒーや紅茶などフレーバー系豆乳飲料(その他)は3.4%減の5万9,737klと、いずれも下回っている。 
 
一方、2011年~2021年の10年間で、調製豆乳は約60%増と増加。無調整豆乳は約3倍となり、調製豆乳の生産量に徐々に近づくほどの伸長を示している。同協会では、生活者に向けた豆乳の飲み方、食べ方、料理などの提案が受け入れられ、日常的に鍋や料理に加え、コーヒーや紅茶などにも気軽に使用されるようになってきたことなどが、家庭の中に豆乳を愛飲する習慣の浸透につながっているとする。また、豆乳飲料の増加傾向から、若年層の愛飲率が増えてきていると推察している。 
 
なお四半期で見ると、21年10~12月期は、1.4%増の10万9,906klとなった。メーカー各社のプロモーションなどが奏功し、豆乳の成分に対する生活者の再認識の機会が増加したことも起因していると分析している。無調整豆乳は5.6%増の3万2,929kl、調製豆乳は1.7%減の5万3,212kl、豆乳飲料の果汁入りは3.5%増の4,184kl、フレーバー系(その他)は7.3%増の1万5,662klだった。
 
〈大豆油糧日報2022年2月10日付〉