〈コラム〉秋田の自腹(じばら)~めん 串カツ田中 かすうどん(640円)
当コーナーを愛読していただいている読者の方ならお気づきかもしれないが、私はラーメンより、そばより、むしろうどんの方が好きである。だかしかし、コーナー名は「自腹~めん」のままで。私の好みはさておき、今回食べたのは東京都を中心にチェーン展開する串カツ店、串カツ田中の「かすうどん」。
スープは昆布ダシがしっかりと効いており、とろろ昆布がそれをさらにその旨味を強調。さらにあぶらかすの背徳的な脂味と肉感たっぷりの旨味が乗っかる。想像するだけでもお腹が減る。とはいえあくまでも串カツを食べた後の「シメ」のメニュー。さらりと食べられるのも特徴だ。
めんは関西でよく食べられるタイプのつるつるした柔らかめの麺。大阪生まれの私からすると博多ほど柔らかくなく、讃岐ほど硬くない理想的な麺だ。 串カツ屋でかすうどん?そもそも「かすうどん」とは?と思われた方はご自身で調べていただければと思う。もうそれだけで、食べたくなる人もいるはずだ。
食べた人:秋田。和酒担当記者として全国を駆け回るかたわら、めん探訪を欠かさない。最近「叔父さん」になった。
〈月刊 麺業界 2018年1月号より〉