〈コラム〉秋田の自腹(じばら)~めん 武蔵野うどん 藤原「旨辛肉汁うどん 並」(800円)

埼京線北与野駅から歩いて7分ほどの場所にあるうどん屋で、よくテレビやラジオ、雑誌で紹介されているためか土曜日には長蛇の列を成す名店である。なお、ランチ営業のみということと日曜日、第3月曜日は休みとなっている。家の近所にあるため行こう行こうと思いつつもその列を見て毎回断念していたが、今回は有休を取って金曜日のお昼に訪問。席はほぼ満席ではあったが、何とか並ばずに着席できた。注文したのは先月と同じようなメニューとなってしまうが「旨辛肉汁うどん」。つけ麺の様にうどんをつけ汁につけて食べる、いわゆる「武蔵野うどん」で、他店との違いはその辛さ。冗談じゃないほど辛いメニューもあるらしく、それにはさすがに手をつけられなかった。ちなみに辛みが無いメニューもあるのでご安心を。

うどんはもちもちとしつつ、歯ごたえは程よく固め。讃岐うどんのようにハードではないが、伊勢うどんのように柔らかすぎることも無い丁度良い塩梅だ。汁にはねぎと豚ばら肉がたっぷりと入っておりボリューム満点。出汁もつけ汁と言うことで濃いめではあるがくどさを感じさせず、次から次へと食べられるのが魅力的なうどんであった。

食べた人:秋田。和酒担当記者として全国を駆け回るかたわら、めん探訪を欠かさない。最近はお菓子作りに手を出し、シュー皮に苦戦しているとか。

〈月刊 麺業界 2018年7月号〉