中国の即席麺メーカー・今麦郎(キンマイラン)が日本のカップ麺市場に参入、「老範家 面館面」発売
中国の即席麺メーカー今麦郎(キンマイラン)麺品有限公司は21日、都内で会見を開き、日本のカップ麺市場への進出と新製法による新商品を発表した。
新製法「スチームボイル製麺法」は、中華料理の伝統的な技法の一つの「蒸煮」を即席麺づくりに応用したもの。一般的な即席麺の製法が蒸したあと揚げるまたは乾燥させる(ノンフライ)のに対し、新製法では蒸したあと煮て乾燥させることで、「まるでお店で食べるラーメンのような食感を実現した」(範現国CEO)。ただし試食したラーメン評論家・大崎裕史氏は「日本のラーメン屋のラーメンではなく、中国の中華料理屋の麺の味。麺はなめらかだがコシを失っていない。その意味では、お店の味を再現している」と評した。
今麦郎は、新ブランド「老範家(範さんの店)」を立ち上げ、その第1弾として新カップ麺「面館面(麺館麺)」を発売する。「おすすめ牛肉麺」、「麻婆担々麺」、「フォンドボー豚骨麺」の3フレーバー(麺はいずれも90g)で、日本では「本年末からセブンイレブンを皮切りに順次スーパーなど全国各地で発売を予定している」が、価格は未定。日本向けのパッケージデザインも検討中。
〈食品産業新聞 2018年8月27日付より〉