【新春インタビュー】㈱はくばく・長澤重俊社長
–昨年を振り返って。
長澤 トピックスとしては昨年6月にNHKの朝の情報番組「あさイチ」で大麦が大きく取り上げられたことがあります。当社でも大麦の動きは良く、数量も拡大しました。全体では増収減益という形で推移してきています。7月に山梨県米穀から事業継続したこともあり、売上は3%程度伸びました。利益面では前期が良かったこともあり、営業利益が4.3%減、経常利益が5%減というところ。ただ、利益率としてはまあまあの水準で、悪くない状態です。事業別では、大麦が好調で、乾麺は新しい方向性を考えているところです。雑穀は良いとは言えませんが、2008年くらいから下がっていた傾向に底入れ感があります。麦茶は8月の後半から失速し、9~10月も良くありませんでした。11月は持ち直しましたが、トータルではまだあまり良くありません。小麦粉はそこそこ、前年並みというところです。
–山梨県米穀からの事業譲渡だけでなく、小麦製粉の取りやめと組織的にも動きがあったようですが。
長澤 将来に向けての布石で、今までの問題にけりをつけ、方向性を決めたところです。今後の成長の本丸は大麦、雑穀と考えています。今は大麦は粒食が主体ですが、大麦粉、雑穀粉をパン、麺に入れていくのも1つの方向性です。大麦粉や雑穀粉で健康ニーズに応えていくという判断で、小麦粉は仕入れに代わりましたが、それも含めて大麦、雑穀の伸長を図っていきます。大麦、雑穀を横軸として、粒だけでなく製粉も考えています。
詳細は本紙をご覧ください。