大麦工房ロアの「大麦ダクワーズ」などを表彰=食創会・安藤百福賞
食創会(新しい食品の創造・開発を奨める会、伊藤正男会長=理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問)は10日、都内で「2014年度食創会 第19回安藤百福賞」の表彰式、記念講演会を開催した。「第19回安藤百福賞」は、優秀賞2件2名と、発明発見奨励賞3件4名が受賞。優秀賞に各200万円、発明発見奨励賞には各100万円の賞金を贈呈した。記念講演会の講師は脳科学者の茂木健一郎氏(㈱ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー)。「おいしさは脳の栄養である ~脳を育む食~」と題して講演した。
表彰式のうち本紙関連では、㈱大麦工房ロアの浅沼誠司社長と、広島大学大学院の川井清司准教授が発明発見奨励賞を受賞。浅沼社長は「栃木県産二条大麦を用いた大麦ダクワーズ等の大麦関連食品の開発と商品化」で受賞した。地元栃木産の二条大麦を活用した「大麦ダクワーズ」を開発し、「母親が創業した小さなケーキ店を売上高約40億円の大麦菓子メーカーに成長させた」、「大麦素材に絞った商品開発、各種菓子展示会への出展・受賞、直営店舗展開、観光地販売、通信販売など、第二創業的な展開で売上を伸ばした」、「東日本大震災の影響で観光客が激減すると、経営戦略を通信販売へ転換するなど、次々と新たな取組を行った」、「地元大麦農家と原材料調達で協力関係を構築、栃木県産業技術センターと連携で新商品を開発するなど、農商工連携も行い、地域社会の活性化にも貢献している」こと等が評価された。
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