5月下旬からパックご飯市場に参入=アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ㈱(大山健太郎社長)は22日、宮城・仙台市内で食品事業戦略発表会を開催、5月下旬からパックご飯市場に参入すると発表した。
同社は2013(平成25)年から精米事業に参入。玄米の保管から精米包装まで全ての工程を15℃以下で行う独自の技術「低温製法」による精米ブランド「アイリスの生鮮米」を展開、食品事業の主力としてきた。今回、パックご飯「低温製法米のおいしいご飯(写真=宮城ひとめぼれ5食入)」シリーズ商品を5月下旬から発売する。当初の年間販売目標は20億円。同社の砂田敏之営業本部長は発表会で以下の通り述べた。「米は野菜や肉のように臭いや色で経時劣化がわからない。当社の米は低温製法で傷まないように精米。ラミ袋に脱酸素剤を入れて無酸素状態で消費者に届け、いつでも新米の味を味わっていただけるのが強みだ。一般的に消費者は産地銘柄と価格で米を選ぶが、購買基準に精米方法と包装形態をプラスすることで、おいしい米が食べられると伝えていきたい。パックご飯は、以前は災害時やご飯を炊く時間がとれないときに食べる物だったが、東日本大震災以降、結果的に食べられるシーンが増え、『実はおいしい』との認識が広がった。スーパーに聞くと、販売の主力は3Pだが、伸び率は5P、10Pが高いという。これは非常食から常備食に転換しているということ。現状、市場には1パック80~90円の商品が多いが、当社はもう少し上の価格帯で、『もっと良い物を』と望む層に向けて展開する」。
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