台風11号の被害は「大きくない」、四国の一部地域で倒伏発生
本紙の聞き取りによると、四国・中国地方に上陸した台風11号により、一部地域では倒伏が出ているものの、大きな被害は出ていない模様だ。17日時点で各地の被害状況は以下の通り。
【高知】〈全農県本部〉台風が上陸したのは県の東端、土佐あき農協管内の室戸市。県中央部では、あまり風雨はなかった。県内の主な農協に聞き取りをしたところ、被害も大して出ていない。天気予報では19日から晴れ。一部地域では台風前から南国そだちの収穫に入っていたが、雨が田に溜まっているので19日から再開できるかどうかは分からない。〈土佐あき農協〉県の東端にあたる芸東地域で少し倒れは出ているが、大したことはない。ほぼ無傷みたいなものと言っていい。
【徳島】〈阿南農協〉風がかなり出ていた。局地的に強風が酷かったところがあるようだ。調査中だが、水に浸かったところはある。倒れが出たという話は今のところ聞いていない。〈かいふ農協〉ほぼ直撃に近く風は強かった。倒伏は、無いわけではないが大したことはない。なんとかこらえたという印象。
【愛媛】〈全農県本部〉風はそれほど強くなかった。一部地域では影響があったかもしれないが、今のところ報告は来ていない。
【香川】〈香川県農協〉水田に大きな被害はない。少し倒れはあったが、完全倒伏まで行っていないので、回復すると思う。
【岡山】〈全農県本部〉雨風はそれなりにあった。被害は調査中だが、まだ生育があまり進んでいないので、ほぼ稲に影響はないと見ている。
【広島】〈全農県本部〉広島市近辺では、それほど雨風は強くなっていない。県内の農協から、とくに被害の報告は来ていない。
【島根】〈島根県農協〉それほど強い雨風は無く、大きな影響は無いと見ている。
【鳥取】〈全農鳥取〉鳥取市近辺では、少し風が強くなったかという程度。雨はほとんどなかった。〈鳥取西部農協〉雨風とも、それほどのことはなかった。出穂前でもあり、稲への影響は出ないと思う。