アグリックが農事組合法人「結いの里浦方」に出資=日清医療食品
医療・介護施設向け給食受託会社の日清医療食品㈱(東京都千代田区、安道光二社長)はこのほど、子会社の㈱アグリック(熊本県熊本市、住吉初社長)が、農事組合法人結いの里浦方(熊本県山鹿市、最上弘一代表理事)に出資したと発表した。
日清医療食品は2012(平成24)年10月、子会社のアグリK・C熊本㈱を㈱アグリックに商号変更した。同時に直営精米工場の東北ライスセンターの運営をアグリックに全面移管し、精米事業を一元化。全国約5,300か所の契約事業所で1日に105万食を使用する米の大半をアグリックから購入している。
結いの里浦方は今年4月、以前アグリックの社員であった最上代表理事ら生産者5名によって設立された農事組合法人。アグリックは同法人設立の際から販売契約を結びたいとの提案を受けており、今回の出資に至った。
アグリックの出資は1口で、出資比率は16.7%。日清医療食品は今回の出資を、「生産者の顔が見える安全・安心な仕入れ体制構築への取組」とし、「地域の生産者との協力体制を作りながら、安全・安心な食事サービスの提供と、国内の農業や地域社会の活性化に貢献していくことを目指す」としている。
結いの里浦方の農地面積は約3.5ha。大半で米を作付していて、27年産の収穫量は約17tを見込む。今後は参加者を増やして農地を集積し、事業規模を拡大していく方針。