【需給俯瞰】平成28年産生産数量目標743万t、自主的取組参考値735万t

農林水産省は11月30日、平成28年産米の生産数量目標を743万t(前年比▲8万t)、「自主的取組参考値」を735万t(同▲4万t)と決め、都道府県別に配分した〈10面に一覧〉。
同日の食料・農業・農村政策審議会の食糧部会(部会長=中嶋康博東大大学院教授)で、いわゆる11月指針(基本指針=米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針)を審議、了承を得たもの。
需給見通しは、まず今年6月末在庫を230万tから226万tに4万t下方修正した。主に生産者在庫の下方修正(本紙11月30日付既報)に伴うもの。平成27年産米生産量は10月15日現在作柄に基づく744万tを当てはめた。これは生産数量目標751万tを7万t下回り、「自主的取組参考値」739万tを5万t上回る。合算して平成27/28年(7~6月)の総供給量は970万t。平成27/28年の需要実績・確定値は、7月指針の速報値770万t(769.8万t)とほぼ同じ771万t(770.8万t)だが、「相対取引価格が上昇傾向にあることから、需要量に及ぼす影響を踏まえ、▲8万tの補正を加え」763万tとした。この結果、来年6月末在庫は207万tとなる見通し。

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