【新春インタビュー】日本製粉社長 小寺春樹氏
日本製粉は2016年に創立120周年を迎える。その記念すべき年を控えた2016年3月期は、初の連結売上高3000億円台乗せが視野に入っている。製粉事業からスタートした同社は、食品分野などに事業領域を拡大し、業績を伸長させている。今期の事業別売上高比率(予想)は、製粉事業33・5%、食品事業56・5%、ヘルスケア事業・エンジニリング事業・ペットケア事業などのその他事業10・0%となり、「事業の間口が広がり、さらに深掘りできるようになりつつある」(同社)。また中核事業である製粉事業では、2014年8月に持分法適用関連会社であった東福製粉を連結子会社化したほか、臨海大型製粉工場での原料小麦サイロ増設を進めるなど、事業構造改革に取り組んでいる。本紙では、同社の小寺春樹社長に、今期の事業推移と今後の展開方向について伺った。
–今期の業績推移について伺います。
小寺 2016年3月期第2四半期は連結ベースで売上高1551億2200万円(前年同期比5・1%増)、営業利益50億3600万円(34・2%増)、経常利益59億5700万円(40・3%増)、四半期純利益40億1500万円(28・0%増)と増収増益でした。