【インタビュー】「銀河のしずく」デビューに向けて 全農岩手県本部米穀部長・関上康則氏
28年産米で岩手県から県オリジナル良食味品種「銀河のしずく」がデビューする。また、岩手118号も29年産のデビューを控える。岩手県農林水産部県産米戦略室は平成32年産で、「銀河のしずく」を作付1万ha、出荷5万t、岩手118号を作付2,000ha、出荷1万tまで拡大させる計画を掲げる。今回、本紙では全農岩手県本部の関上康則米穀部長にインタビューし、生産から流通までをつなぐ視点から、新品種への考えを聞いた。
–平成28年産で銀河のしずくがデビュー。3月25日には岩手県内でキックオフイベントも開かれます。平成32年産に向けての目標も示されました。
関上 岩手県本部で年間に約12.5万tの米を取り扱う。うち、ひとめぼれが約9.5万t、あきたこまちが2万t、いわてっこ・どんぴしゃりで7,000~8,000tというところだ。いわてっこ・どんぴしゃりも県オリジナル品種だが、どちらかといえば耐冷性を重視した品種。今回の銀河のしずくと岩手118号は食味に特化した品種だ。ここ2~3年、全国でオリジナル品種の特Aラッシュとなっている。岩手でも県南のひとめぼれは連続獲得しているが、県中、県北は特Aに入っていない。銀河のしずくは県中、県北が適作地。そこから特Aは出したいし、販売でも期待している。どうしてもひとめぼれなら宮城、あきたこまちなら秋田が本家とされ、販売価格にも違いがある。
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