地元の米を粉に、和菓子・洋菓子に展開=日の本穀粉

埼玉で“白こばと上新粉”、“FARINE DE RIZ SAI 米粉 彩”発売

日の本穀粉㈱(黒田寛社長、本社:東京都文京区、栃木工場:栃木県小山市)は11月上旬に、和菓子用米粉“白こばと上新粉”と洋菓子用米粉“FARINE DE RIZ SAI 米粉 彩”を発売する。どちらも埼玉県産米100%使用(和菓子用米粉は加工用米、洋菓子用米粉は新規需要米を使用)。同社技術を駆使して開発した。今年、同社は創業130周年を迎えた。改めて、和菓子や洋菓子の需要拡大のために、菓子職人とのコミュニケーションから新商品を開発する。今回、本紙は野尻泰章常務取締役栃木工場長に新商品の開発経緯を伺った。

どうしても和菓子の消費が伸び悩んでいる。象徴的なのが柏餅。柏餅の葉はほぼ中国からの輸入品で、この20年間の輸入量を調べてみた。2000年くらいまでは増減があり、その頃の柏の葉の年間輸入量は5億枚を超える。日本人は年に1人当たり柏餅を約5個食べていたことになる。しかし2015年の葉の輸入量からすると、1人当たり消費量は約2個に落ち込んでいる。柏餅は市場規模で言えば単品では一番大きいものだった。それが減れば上新粉の消費も減る。なんとか盛り返せないかと考えた。

詳細は本紙をご覧ください。