カテキンやコレステロール代謝に係わる基礎研究が優秀賞受賞=食創会

食創会(小泉純一郎会長)は13日、都内で「第21回安藤百福賞」表彰式・記念講演会を実施した。優秀賞には九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授の「緑茶カテキン受容体の基礎研究」、岐阜大学応用生物科学部の長岡利シニア教授・教授の「コレステロール代謝を改善する食品成分に関する基礎研究」が輝いた。発明発見奨励賞は、理化学研究所脳科学総合研究センターの風間北斗チームリーダーの「モデル動物における食べ物の匂い認識を支える脳内メカニズムの研究」、㈱フードケアの竹内豊代表取締役の「医療・介護現場の声から生まれたお粥のゼリーの素『スベラカーゼ』の開発と普及」、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任准教授(㈱メタジェン代表取締役社長CEO)の「腸内環境の最先端研究と腸内デザイン推進ベンチャーの起業」の3件が受賞した。

「食創会」は(公財)安藤スポーツ・食文化振興財団(安藤宏基理事長=日清食品ホールディングス㈱CEO)が主催。毎年、食品の基礎科学研究、独創的、革新的な食品開発、ベンチャー事業を奨励する表彰事業「安藤百福賞」を実施している。安藤理事長は「発足から20年間に亘り伊藤正男先生に会長をお務めいただいたが、体調の関係もあり、21回目から小泉純一郎元総理に会長をお願いした。装いも新たに受賞事業を進めていきたい」とコメント。小泉会長は挨拶の他、特別講演「これからの日本」を行った。来賓には山本有二農相等が訪れ、受賞者を祝福した。写真は受賞者と食創会役員等の記念撮影。