熊本製粉「第55回経営セミナー」開催 グルテンフリー、糖質オフ、ギルトフリー 付加価値新商品8品提案

新商品使用メニューの試食を提供
熊本製粉(株)(熊本市西区、宮本貫治社長)は10日、熊本市内で「第55回経営セミナー」を開催した。テーマを「今こそ変革の時!」とし、第一講ではNHK大相撲解説者の舞の海秀平氏が「可能性への挑戦」と題して講演。続く第二講ではジャーナリストの井上和彦氏が「日本をとりまく安全保障の知られざる現実」と題して講演した。新製品提案会では8品の新製品を紹介、開発の経緯や商品特徴について解説し、別会場では新商品を使用したメニューの試食が提供された。

宮本社長は開会の挨拶で、「自由化の波がひたひたと迫ってきている。環境の変化に対応するため、安全・安心を基軸に、ニーズに合った商品づくり、付加価値のある商品づくりでますます進化していきたい。年初に“今こそ変革の時!”とスローガンを掲げ、取り組みを進めてきた。1月には営業力強化を目指して組織改正し、市場の変化にスピーディに対応するため、営業マンのマルチ営業化、エンジニアとしての営業力の強化を図った。営業本部をエリア営業部、広域営業部、CVS営業部の3つにわけ、ひとりの営業マンがすべての商品を提案できるようになり、好評だ。6月にはFSSC22000を全工場で取得、今後とも安全安心を促進していく。また、昨年は70周年を迎え、若手中心の開発チーム“未来会議”を起ち上げた。今年3月には経済産業省の“はばたく中小企業”300社のうちの1社に選ばれた。これからもその名に恥じないよう社員一丸で取り組み、食のよろこびと健康に貢献していきたい」。

〈2018年新製品提案会=「おいしさと健康」をテーマに、小麦粉やミックス粉など、新製品8品を紹介〉
【パン・菓子関連】
▽グルテンフリーパンミックス(成形タイプ)=生地がゆるくなるため、型に入れた食パンなどが中心だったグルテンフリーパンを、手でこねて成型することができるミックス粉。手でも機械でも成型が可能。原料には九州産玄米粉を使用している、▽糖質コントロールパン用ミックスN=糖質を約85%オフ、甘味料不使用でハード系パンにも向いている、▽S-01(ホットケーキミックス)=ふんわりと厚みのあるホットケーキができる。ソフトで軽い食感、短時間焼成でボリュームが出る菓子用ミックス粉。

【麺関連】
▽石臼挽小麦粉KH-15(麺用小麦粉)
=風味豊かな石臼挽粉、北海道産キタホナミ100%使用で、弾力と粘りを併せ持つ、▽石臼挽小麦粉NC-15(中華麺用小麦粉)=色調の明るい石臼挽粉、プライムハード使用で、硬さや弾力のある食感になる、▽S糖質コントロール麺用ミックス=糖質70%オフの麺用ミックス粉。そばに使用した場合、糖質50%オフ、中華めんでは70%オフにすることが可能。

【揚げ物関連】
▽サクッと長持ちバッターミックス
=レンジ調理でもサクサクした食感が長持ちする。冷凍中の水分移行を防ぎ、レンジ調理でもサクッとした食感が保つことができる。揚げ置きやホットケース商材にも最適。

【機能性素材関連】
▽F玄米粉
=国産玄米を使用している細粒タイプの製菓用玄米粉。くちどけが良く、ソフトな食感で“ギルトフリー”な菓子を提案。

〈米麦日報 2018年10月15日付より〉