「流通は川上、川下の通訳の役割」=東京食糧懇話会ら2019新春賀詞交歓会
東京コメ卸協議会の木村良会長(全米販理事長)は冒頭、「今年は亥年。猪突猛進という言葉もあるが、己亥(つちのと・い)の年は、自分がどうなりたいかではなく、自分が世の中のために何ができるか、その準備の年ともいう。心して臨んでいきたい。我々流通業者は川上、川下のコーディネートや通訳の役割を果たしていくことになる。この役割は非常に大切になっている」と挨拶。
また、同じく主催者挨拶をした神奈川県主食卸商組合の三橋美幸組合長((株)ミツハシ会長兼CEO)は、「『米の価格が4年連続で上がった。それで米の消費が減っている』、こういうことを言うのをもう止めませんか? 米はご承知の通り、ノングルテンの食品で、ほぼ全ての必須アミノ酸を含む健康食品。この素晴らしい商品がどうして売れないのか。残念ながら我々の元気がないのだと思う。お正月のテレビ番組でも、『炭水化物抜いてんじゃねーよ!』という言葉が話題になった。我々も大盛りご飯をもっと食べていく必要がある。そして、もっとお米を売って皆が健康になるよう努力していきたい。来年のこの会では『久しぶりに消費が伸びた』と挨拶ができるよう祈念している」とした。
来賓を代表して挨拶したのは農林水産省政策統括官付農産部の平形雄策農産部長。乾杯の挨拶は日東富士製粉(株)東京工場の川又正寿工場長が務めた。
神奈川県主食卸商組合・三橋美幸組合長
〈コラム・交叉点〉年神様に聞いてみた!
〇・・・東京食糧懇話会の中締め挨拶は長谷部喜通氏(前日米連理事長、前東米商理事長)が長年務めてきた。昨年(2018年)の20回連続での登壇の後、5月に東米商理事長のバトンを須賀稔氏に渡した。
〇・・・今年の中締めの挨拶を務めた須賀理事長は、「年神様に『大きな波はいつ来るのか』と聞いたら、『そんなもの分かるか! しかし、小さな波がやってきた時に、それに乗るタイミングを掴むことと、波に乗る体力をつけておくことが大切だ』といわれた。まあ、若輩者の戯言と聞き流して下さい(笑)」と述べ、三本で会を締めた。
〈米麦日報 2019年1月11日付より〉