新・行事食「夏越ごはん」で一大プロモーション展開、山手線・京浜東北線で動画放映も/米穀機構

「夏越(なごし)ごはん」(イメージ)
米穀機構は6月30日、東京の赤坂氷川神社で「夏越(なごし)ごはん」を配布する。当日は「夏越の祓」の参列者先着200名に「夏越ごはん」を無料配布するほか、都内100社(昨年は78社)の神社で夏越ごはんレシピと雑穀米を無料配布する予定。

「夏越ごはん」は、神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」に合わせ、「暑い夏を元気に過ごすことを願った行事食」として、米穀機構らが普及を目指す新・行事食。米穀機構によると、「夏越の祓」の茅の輪の由来となった、蘇民将来が素戔嗚尊(スサノオノミコト)を「粟飯」でもてなしたという伝承にならった「粟」、邪気を払う「豆」など雑穀の入ったごはんに、茅の輪をイメージした緑や邪気を払う赤の夏野菜の丸いかき揚げを乗せ、百邪を防ぐと言われる生姜を効かせたおろしだれをかけたごはんが基本とされている。

今年は「やよい軒」全国約380店舗で夏越ごはんが提供されるほか、(株)ラムラが展開する居酒屋「土風炉」「魚魯魚魯」「音音」計36店舗、野菜料理店「やさい家めい」5店舗、ワタミ(株)グループの「ニッポンまぐろ漁業団」4店舗、レストラン「AW Kitchen」2店舗での提供が決まっている。

スーパーマーケットでは、本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」400店舗や首都圏の「マルエツ」278店舗で期間限定提供され、スーパーの惣菜売場では「夏越ごはんの歌」の動画も流れる。また、首都圏JR駅構内(東京・品川・新宿・上野・大宮)では駅弁「夏越ごはん弁当」が提供されることも決まった。

6月24~30日、JR山手線・京浜東北線などの車内映像「トレインチャンネル」と、東京メトロ車内「Tokyo Metro Vision」で夏越ごはんの動画が放映されるほか、夏越ごはんホームページでは12日から夏越ごはん動画を公開する(http://www.komenet.jp/nagoshigohan/)。

〈米麦日報 2019年6月4日付〉

赤坂氷川神社 2018年の「夏越の祓」で行われた「茅の輪くぐり」

赤坂氷川神社 2018年の「夏越の祓」で行われた「茅の輪くぐり」