パスタブランド「ジロロモーニ」を業務用で拡販へ/創健社2020年3月期計画
中村社長は、「売上は横ばいだったが、販管費を約3,000万円削減して利益を出すことができた。主に物流費の削減に取り組んだ」とする。販売動向として、有精卵マヨネーズ(出荷ベースで110万本突破)、エゴマ油(前期比20%増)、サバ缶(115%増)・イワシ缶といった魚缶詰、もち麦(65%増)が伸びた。「エゴマ油、魚缶詰はまだ品薄状態が続いており、しばらくは需要が下がらないのではないか」と見る。また、ペット・缶飲料で一部アイテムを廃止したことで売上が減少したが、「ロットが大きいため売上も見込めるが、その分廃棄ロスのリスクも大きい。今期は売上が下がるのを恐れず、利益を食い潰させないよう判断した」。
販売チャネル別では、量販店・専門小売りチェーンでの販売が増加。「面を広げる営業に力を入れている」。
2020年3月期は売上高46億円(前期比1.0%増)、営業利益2,000万円(15.0%減)、経常利益2,200万円(16.1%減)、当期純利益1,200万円(20.1%減)を計画。「売上がズンと伸びるような商材が期待できる環境ではない。このままで良いとは思っていないが、今の段階では横ばいで上出来かと思う」。パスタブランド「ジロロモーニ」については、業務用(外食)での拡販を狙う考えだ。
また、経営目標として「新たな顧客の獲得」、「利益の重視」、「配当株主優待制度」をあげ、「新規顧客の獲得を図るが、売上よりも利益を重視し、株主への配当や優待制度の拡充を図っていきたい。当社の株は派手に上下するものではなく、応援したいと思っていただいている個人株主の方に、じっくりと持っていただけるよう進めていきたい」。
〈米麦日報 2019年6月13日付〉