アイリスオーヤマが介護食品市場に参入、“おかゆ状”包装米飯「やわらかいごはん」投入

左=「やわらかいごはん 容易にかめる」(3パック)、右=「やわらかいごはん 歯ぐきでつぶせる」(1パック)
アイリスオーヤマ(株)(宮城県仙台市、大山晃弘社長)は9月10日から、おかゆ状の包装米飯「やわらかいごはん 容易にかめる」「同 歯ぐきでつぶせる」を発売している。高齢化社会の中で高まる在宅介護者向け介護食のニーズに着目した商品で、全国のGMS(総合スーパー)やホームセンター、ドラッグストアを中心に販売している。同社が介護食品市場向け商品を投入するのは初のこと。初年度販売目標10万個。

今回の2商品は、宮城ひとめぼれ100%を同社独自の「低温製法」で精米し、添加物を使用せずに水のみで包装米飯に加工している。参考価格は1パック(150g)入り148円(税抜)、3パック入り398円。

介護食分野では、日常の食事から介護食まで使うことができる食べやすさに配慮した「ユニバーサルデザインフード」の市場が年々伸長しており、日本介護食品協議会が定めた「かたさ」や「粘度」の規格に応じて、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」という4区分のマークを貼付することができる。今回の商品にも「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」のマークをそれぞれ貼付している。

アイリスオーヤマは「在宅介護は仕事と両立する必要がある場合も多く、手間なく簡単に食事を準備でき、介護者、被介護者の双方にとって負担の少ない商品が求められている」としている。